『ガンダム』名言で英語を学ぶニュータイプ学習書が登場、作品世界観も反映
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KADOKAWAは、安彦良和氏原作のコミック『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』のセリフの数々を、英語で学べる英語学習書『「機動戦士ガンダムTHE ORIGIN」の英語』を11月11日に刊行する。
本書は、劇場アニメ第2作『機動戦士ガンダム THE ORIGIN II 哀しみのアルテイシア』が11月13日までイベント上映中のコミック作品『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』を通して英語を学ぶ、新しいタイプの英語学習書。最新作『機動戦士ガンダム THE ORIGIN II』からはもちろん、『機動戦士ガンダム』の主人公アムロ・レイたちが繰り広げた激闘もストーリー順に紹介している。
各シーンのセリフは、現在刊行中の欧米版コミックをもとに日英対訳。英文解説は『世界一わかりやすい英文法の授業』などの著者である英語講師の関正生氏が担当する。各ページには劇中のコマが多数掲載されており、ストーリーを思い出しながら英語を学べる構成に。劇中に登場するシャア・アズナブルの有名なセリフ「坊やだからさ…」は、"Because he was a spoiled kid..."という、欧米版の翻訳を紹介している。spoil は「だめにする・甘やかす」という意味であり、「甘やかされた子ども」という、シャアが持っているガルマ・ザビに対するイメージを表現するなど、『ガンダム』の世界観を反映したものになっている。
『「機動戦士ガンダムTHE ORIGIN」の英語』はKADOKAWAより11月11日発売。価格は1,200円(税別)となる。
(C) 創通・サンライズ
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さあさ、高校英語が5点だった(100点満点で)わたくしが英語を論じちゃいますよ。
「坊やだからさ」というセリフにはいろいろな感情が込められているよね、という話。
ふたりは確か同級生だから、長い付き合いで友情を育んできたのである。それがガルマからの一歩的な友情であってもである。
シャアはその間には友人としての立場を崩さずにいたはずであるし、必要ならば、彼のために走り回ったであろう。ただ友人の証として。
そこにはザビ家に近づくという思惑があったとしてもである。そう考えるとシャアが目指すべき本丸はどこにあるのか。ザビ家の全員の暗殺が目的であるとすれば、シャアという人間が本当につまらなくなる。
しかし、最後に「ガルマ、私の手向けだ。姉上と仲良く暮らすがいい」というセリフからはガルマを死に至らせたことに何の後悔もないようである。
だが、坊やだからさ、というセリフには憎しみさえ感じられないのである。義務を果たしただけであるという感情しかない。しかし、ガルマという人をどう思っているかといえば、最後のセリフで登場するのであるから、なんらかの感情は持っていたという事になる。
ここで、シャアという人間は本当は誰も愛していなかったのではないか。それはララサでさえも。
「母になってくれるかも知れなかった」人の意味は、愛を知る前に終わったという意味だろう。
そういう人間が思わず口に出してしまった、「ぼうやだからさ」というセリフはガルマにではなく、演説をするギレンにこそ向けられていたのであろう。
シャアの慧眼はギレンとガルマの間にも家族愛などなかったことを見抜いている。ただガルマだけが純粋にその家族愛を信じていた。
だから坊やなのさ。
すると「甘さかされた子供」という訳ではちょっと力不足という気がする。複雑なシャアの内面をひとことでいうには足りないのだ。
白人などはどうせわかりゃしないのだから、例えば、「彼は愛を信じすぎたのだ」くらいでもいいんじゃないか、と思ったりもしなくもない。
それを英語でなんというか、そりゃ、難しい。しかし、当面英訳とは和文和訳であるという原則からすると、いろいろと考える機会にはなるんじゃなかろうか。
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