２７日は「ギャラクシー街道」
「ヴィジット」、
２８日は「マジック･マイクXXL 」
「マイ･インターン」、
３０日は「ボクは坊さん。」
３１日は「アクトレス〜女たちの舞台〜」
「エール！」、
１日は 「機動戦士ガンダム THE ORIGIN�� 哀しみのアルテイシア」
「コングレス未来学会議」、
２日は 「顔のないヒトラーたち」を観に行きました。
「ギャラクシー街道」、
三谷幸喜の新作ですね。
懐かしい「宇宙家族ジェットソン」そっくりの
カワイイ アニメのイントロに嬉しくなっちゃいますが、
いつもの群像劇の体裁ながら お話はロマコメで
ああこれ『あなただけ今晩は』とか『アパートの鍵貸します』とか
ビリー･ワイルダーのロマコメやりたかったんだなー…と思わせられます。
でもハンバーガー屋に集う人々の群像劇の方が色々やかましくて
肝心の“店主とその女房”のロマンスは目立たなくなっちゃった。
メインで引っ張るはずのロマンスが今いちはっきりしないせいで
その他のキャラたちのドタバタもとっ散らかった印象で
笑えるんだけどその笑いも散発的な感じ。
宇宙を舞台にして宇宙人を登場させて仕掛けを楽しくしたのは映画的ではあるけれど
ロマンチックコメディはその華やかさの中に沈んじゃったかなー…。
「ヴィジット」、
Ｍ･ナイト･シャマランの新作。
この人は『シックス･センス』が超有名だけど
それ以外の作品でこれは面白いっ！ってのがないような…？
いくつか観てるはずなんだけど どんな映画だったかよく覚えていなかったり…。
本作はPOV方式で撮られている―というのがミソで、
主人公の姉弟は自分たちの旅や母へのインタビューを
投稿を目的にずっと撮影し続けている…という設定。
チラシには史上最高の「謎」と「恐怖」とあるけれど
「謎」よりも「恐怖」よりもひたすら不気味で
この姉弟、よくこんな気持ちの悪いところに１週間も居られるね…
と思ってしまうよ(笑)。
だって怪しすぎるだろ！ このじいちゃんばあちゃん！
なので、お話については何だかなーでしたが
あえて使用したPOV方式は結構うまく機能していたんじゃないでしょうか。
「マジック･マイクXXL」、
前作ソダーバーグの『マジック･マイク』が超面白かったので期待したんだけど…
そうかソダーバーグは引退したから監督は別の人だったのよね。
ということで、
全然ダメでした！ やっぱりソダーバーグは偉大だ！
というより、ダラスことマシュー･マコノヒーなしで続編を撮ろうというのが
大間違いだと思う。
マシュー･マコノヒーの過剰な胡散臭さがないと
ただの女性向けエロビデオになっちゃうんだなー、男性ストリップって(笑)。
「マイ･インターン」、
『恋愛適齢期』『ホリディ』のナンシー･マイヤーズ監督･脚本作品。
この人の作品履歴を眺めると
ウェルメイドのお手本みたいな好感度の高い面白い作品ばかりだ。
『プライベート･ベンジャミン』の脚本に関わっていたというから
もう６０代なんだ！もっと若い人かと思っていた。
ウェブでの洋服販売で成功した若き女性経営者ジュールズの下に
高齢者採用枠で選ばれた７０歳のベンがやって来るが…というお話は、
もう…気持ちいいくらいベンが万能で 優れた人格で
思い遣りや気配りから仕事まであまりにスーパーマンなのだけれど
その映画の嘘こそ観ていたいものなのだ。
ロバート･デ･ニーロ演じるこのスーパーマンは
スーツにネクタイに革製アタッシュケースで一部の隙もなくビジネスマン。
それが自由な気風の新興企業の中では新鮮♪というのも楽しくて
ホントによくできた脚本、よく出来た映画だなぁ…と感心する。
難を言えば
ラストの“めでたしめでたし”はその直前のジュールズの苦悩や涙や
ベンの予言や助言からは導かれないだろ…と思うけれども、
観客の女子はああいうラストを望むのかなー？？
「ボクは坊さん。」、
「ほぼ日」に連載していた人気エッセイの映画化のようです。
真壁幸紀 監督作品。
お坊さんの日常や修業時代、お寺の仕事…と興味深いことばかりで
期待したんだけど…
これは原作が絶対面白いだろうな！と思わせるだけで
映画としては力不足な印象だった。
エピソードが主人公の成長を支えたり促したり語ったりする構造なんだけど
どうもそれが上手く機能していなくて、
笑えるエピソードもグッとくるエピソードもじ〜んとするエピソードも
同じトーンで紡がれるので、
そういう語り方をするのなら演出や脚本を見直さねばならないと思う。
いい話に持って行こう…とか
ボクが坊さんとして成長する話を語らねば…とか
そういう色気を排除した方が
原作のよさを掬えたんじゃないか…という気がしてしまう。
イッセー尾形の存在が活かしきれてないのは
脚本の大いなるミスだと思うよ。
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