mixiユーザー(id:18441979)

2015年11月01日20:30

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首を痛めてしまって

 なかなか治りません。休日なのに出かけられないので悶々としながら読書にふけっています。

 山井教雄さんの『まんがパレスチナ問題』および『続まんがパレスチナ問題』を読みました。マンガ(というよりイラスト)仕立だからというわけだけではありません。わかりやすく解説されています。
 公の場ではきれいごとを言いますが,人間はだれもかれも自分勝手なんだとあらためて思わざるをえませんでした。「国民ってのは,いつの時代でも,とても好戦的なもんニャ」という表記が衝撃的でした。
 たしかにその通りです。日本に限らず古今東西,人類の歴史は戦争の歴史と言っても過言ではありません。

<以下引用>
P134
アリ:どうして同じような理由で同じような戦闘を繰りかえすの?

ねこ:たぶん,イスラエル政府も,ハマスもそれを望んでいるからだニャ。国民ってのは,いつの時代でも,とても好戦的なもんニャ。敵をつくって戦争をして,挙国一致——国民を一つにまとめるってのは,昔から二流政治家がやってきたことニャのだ。イスラエルでも戦争をすると政府の支持率が上がるんニャ。ガザの場合でも,どんなに犠牲が出ても,戦闘を続けるハマスの支持率は落ちニャい。ハマスの抵抗と要ってもロケット弾を飛ばすくらいで,イスラエル側にはほとんど被害がでニャい。ハマスは「イスラム国」ほどのムチャクチャはしないけど,国際的にテロリストグループとして通っているから,適当に叩いても「テロとの戦いだ」といえば国際社会では通ってしまう。ハマスはイスラエルにとって格好の,必要不可欠の「敵」なんニャ。イスラエル軍にとって,空軍も大型兵器も持たないハマスを殲滅することはさほど難しいことではニャいはずだ。ところが,毎回,2〜3年後には,またロケット弾を程度に回復する力をハマスに残しとくんニャ。今回も,イスラエル国民はネタニヤフ政府の戦争を圧倒的に支持したし,停戦直後の選挙でもネタニヤフに勝たせてしまったニョだ。
<以上引用>

 少なくとも為政者にとっては平和より戦争のほうが歓迎される状況のようです。
 平和の時には為政者に様々な要求が噴出します。どんな為政者でも無数の要求を満足させるすべはありません。が,戦争となれば国民はそれぞれ個々の要求を為政者には求めないでしょう。敵をやっつけてくれることだけを為政者に望みます。
 イスラエルもハマスもそうした緊張感を体制維持に利用しているとしたら,戦争が終わることを望むはずはありません。
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