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2015年10月31日09:25

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「 自らの誕生日に寄せて 」     



  今日で僕は四十一歳になった。初めて四十代になった昨年の誕生日はいろいろと思うこともあったが、今年はありがたいことに(特にこの数ヶ月)原稿の執筆に追われていることで、充実感が増している。それはきっと――「書く」ということが、まことの自分を生きることだからであろう。  


 昨年十一月に大船教会で行われた、ダウン症を持つ息子について語る「 我が家に天使がやってきた 」という講演と朗読が、聴衆の皆様から反響を呼び、今年の六月の日本の詩祭では、ゲストの町田康氏との朗読とかけあいトークで、会場にどっと笑いが起こった瞬間を思うと、今後の自分の道を示唆するヒントがあるような気がしている。日々の老人介護職も(ただ今首すじを痛め、療養中だが・・・)単なる仕事ではなく、自分と同僚とお年寄りの皆様で日々を織り成すという感覚が増してきており、どの道、この<生きるという感覚>こそが、日々の道と自らを形成してゆくであろう。 


 四十代とは、若き日々に培った青春と挫折の経験を踏まえ、実践する純粋経験の道を往くべき時である――その想いと志を胸に<目の前の一つ>を丹念に生きることにより、自ずと道は視えてくるであろう。


 至らぬ面も、弱さも抱えて生きる私が信頼する、天の摂理よ――私の手にするペンが、あなたの道具となりますように・・・そして、私のキャラクターを生かして、詩の豊かさを、素晴らしさを、世の人々と分かちあうことができますように――私と出逢い、至らぬ私を友と思ってくれる人(この手紙を読んでいるあなた)に、心からの、感謝をこめて   


  追:お祝いメッセージをくださった皆さま、嬉しく、ありがたく、拝読しております。



                   平成二十七年・十月三十一日   服部 剛  










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