日本フィル東京定期演奏会@674（2015.10.23）ラザレフの炸裂ショスタコーヴィチ

2015.10.23 於:サントリーホール

（前半）
ストラヴィンスキー
　バレエ音楽<妖精の口づけ>

（後半）
チャイコフスキー（タネーエフ編曲）
　二重唱<ロメオとジュリエット>

ショスタコーヴィチ
　交響曲第9番 変ホ長調 作品70

　指揮:アレクサンドル・ラザレフ
　ソプラノ:黒澤 麻美
　テノール:大槻 孝志
　ソプラノ:原 彩子（乳母役）
　コンマス:木野 雅之

いつもの横浜定期（先週）が、結局行けなかった安達太良登山の振り替えで今回の東京定期にしていたため、慌しい金曜夜にサントリーに行ってきました。

ラザレフのショスタコシリーズは常にそうなのかも知れないのですが、今回の舞台は10本ものレコーディングのマイクが立ち、団員、演奏ともかなりの緊張感と気合が感じられるものでした。

実際の演奏も雪の妖精が今にも踊り出しそうなストラヴィンスキー、２人の掛け合いが美しいロメジュリ（オケも弱音まで綺麗）、コンパクトなシンフォニーが質量とも充実した堂々たる楽曲に変貌したタコ9（何が起きているのか分からないほど、線が揃ってビートが効いた演奏）を目（耳）の当たりする事ができました。

横浜に比べ中低音の響きが良く聞こえたのは、チェロの辻本さんとコントラバスの頑張りによるのか、ホールの違いなのか、興味のあるところです。


ロビーではラザレフさんのCDを売っていましたが、この日の演奏がCDになるようであれば、是非購入して追体験したと思いました。