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2015年10月20日00:36

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「ベトナムの風に吹かれて」

ベトナムで日本語教師を勤める小松みゆきが
認知症の母をベトナムに連れてきて暮らした実際の体験記を書いた
「越後のBaちゃんベトナムへ行く」の映画化。
監督は「悲しき天使」「ヒポクラテスたち」の大森一樹。
主演は前作「牙狼 GARO 蒼哭ノ魔竜」ではアクションも見せた松坂慶子。
認知症の母親役を「Shall we ダンス?」「舞妓はレディ」の草村礼子が、
脇を『NMB48』の藤江れいな、奥田瑛二、松金よね子、柄本明
吉川晃司ら豪華共演で固めて、心温まる人間ドラマに仕上がっている。

みさおは知らせを受け、ベトナム・ハノイから故郷の新潟に帰ってきた。
父親が亡くなったのだ。葬式や死亡届など色々あって大変な状況だったが、
本当の大変はこれからだった。
母シズエが認知症になり父の死も理解できないのだ。
再婚だった母と血がつながっているのは彼女だけ。みさおは大変ショックを受ける。
父親を看取り、もともと他人の母親まで見なければいけないと兄夫婦は快く思っていなかった。
うしろめたさと親に対する気持ちから、兄らの猛反対を押し切って、
みさおは認知症の母をベトナムへ引き取ることにした。
可愛いボケ老人となった母親とは最初うまくいき、ベトナムの人々の
おおらかさと優しさは二人にとっていい環境であった。
古い友人との再会や日本人のホテルとの関係も素晴らしかった。
ところが、遂に母親の徘徊が始まったのだ、
しかも、

実話ベースの物語であり初の日本・ベトナム合作映画。
ベトナムの文化の素晴らしさもちゃんと伝わり、
介護という社会的なテーマの映画だが、
人生の苦しさのみならずユーモアも織り込まれていて
ドラマとしても面白く仕上がっている。
松坂慶子はベトナム語のセリフが多く苦労したようだが、
最後まで明るくくじけない主人公を好演している。
最後に学芸会的なお芝居に参加するファンタジックなシーンもあり、
フォー・セインツとともに主題歌も松坂が歌っている。
まさに松坂慶子の代表作の一つといえよう。

監督 大森一樹
脚本 大森一樹 、 北里宇一郎
原作 小松みゆき
エグゼクティブプロデューサー 上田義朗
企画協力 港健二郎
プロデューサー 岡田裕
撮影 斎藤幸一
美術 山田好男 、 ファム・クォック・チュン
音楽 かし渕哲郎
主題歌 フォー・セインツwith松坂慶子
録音 藤丸和徳
音響効果 伊藤克己
編集 金子尚樹
助監督 佐藤吏
タイトルデザイン 倉地宏幸
出演  松坂慶子 草村礼子 藤江れいな 山口森広
貴山侑哉 斎藤洋介 松金よね子 柄本明
奥田瑛二 チャン・ニュオン グエン・ラン・フーン
チャン・ハイン ビン・スエン ヴァン・バウ
ジェム・ロック 吉川晃司

10月17日より優しさを世界に広げて公開中
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