久しぶりに、本棚から古い漫画を引っ張り出してきて読破。
タイトルは「ルーキーズ」です。森田まさのりの作品。
ドラマ化もされてけっこう有名だと思います。
喧嘩と怠惰にまみれた不良たちを、熱血教師が野球を通じて更生させていくという内容です。
そこでふと目に留まったセリフがありました。
まだ野球をやり始めたのが二人だけだった頃。
更生した最初の一人は、実はずっと野球をやりたかった少年。だけど不良メンバーが怖くて野球ができなかった。
その二人がキャッチボールをしながらのセリフ。
「ずっと夢に近付いてんじゃん。甲子園。(中略)行けないよ甲子園なんか。でもこうやって努力してたら、可能性はゼロじゃねーだろ。行けるかもしれないって・・・そういうのでいいんだ。俺そういうのでいいんだよ」
この後、不良メンバーが続々と更生?しながら野球部に復活し、最終的には甲子園出場まで行くわけですが。
このセリフを読んで、今の自分のようだと思いました。
小説を書いて、賞に応募する。
小説家になりたいといいながらも、じゃあ本当の本気で、死ぬ気で、なるための努力をしているかというと、そうでもない自分がいる。
例えば仕事を辞めて執筆に死に物狂いになるとか、そこまでできなくても、仕事以外のプライベートな時間を執筆や小説の勉強に費やすとか、そういった努力をしていない。
でも、まったく執筆を放棄しているわけでもない。
「なれないよ、小説家なんか。でも執筆を続けていれば、可能性はゼロじゃない。俺そういうのでいいんだ」
つまり目標という名の夢を見ている。
自分の可能性はゼロじゃない。そう思っていたい。
ある種の誤魔化しというか。
宝くじを買って、金持ちになる夢を見ているようなものでしょうか。
諦めたらそこで試合終了ですよ。
でも諦めなかったら、死ぬまで、小説家になれるかもしれない可能性の夢は見続けられる。
生きる目標って、案外こういうものかもしれません。
なんかまとまらなかったけど、まあいいかw
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