mixiユーザー(id:1319367)

2015年10月06日00:48

403 view

『バクマン。』対『アオイホノオ』

漫画家漫画の実写化2本です。





『バクマン。』

2015年日本
監督:大根仁
原作:大場つぐみ、小畑健

いつまで経っても漫画の実写化は難しい。
最近では「進撃の巨人」も酷かった。
しかし「寄生獣」は傑作だった。

この漫画は、巨人が出る訳でも、ロボットが出る訳でもない、
等身大の中高生の話なので、実写化はやりやすかったはずだ。
それなのに、ドラマもキャラクターも、全く描ききれてない。

原作は10年間に渡る群像劇なので、元々2時間の映画にするのは難しい。
だから前後編とかにすればいいのに、
話がブチッと途切れて終わって、「続く」もなし。
これでは評価しようがない。
というか、一本の映画として成り立っていない。

映像表現に頑張った部分も確かにある。
原作にないうまい追加部分もある。
でも、こんなに簡単に漫画が連載出来て、一位獲得なんて、ありえねーだろ。

あ、この映画は、「高校生が漫画家になる」、というお話です。
しかし原作で面白かった群像劇の良さが全く出ていない事と、
原作のメルヘンチックな純愛モノとしても全く表現されていない。

良かったのは劇中漫画で、実際に原作者の小畑健が作画している事だけ。
☆★★★★





対して、



『アオイホノオ』

2014年日本
監督:福田雄一
原作j:島本和彦

こちらは漫画のテレビドラマ化。
「大学生が漫画家になる」という話。

『バクマン。』映画化と違い、テレビドラマであるが、非常に良作。
細かい演出がちゃんとしてある。
『バクマン。』映画版のように、派手な演出はないが、手抜きがない。
「大人」が楽しめる。
セリフやBGM、効果音などに、80年代の実際の画像や音声を使用している。
素晴らしい。

よーするに、誰に向けて作ってあるか。
『アオイホノオ』は大人向けとハッキリ分かるが、
『バクマン。』はなんとなく、今の高校生に向けて作ってあるような
気がするようなしないような…と、ハッキリしない。

各方面からの権利関係など、大変骨の折れる大人の事情をクリアしている。
しかし逆に言うと、80年代の漫画やアニメが分かってないと、
全く楽しめない。
☆☆☆★★



というわけで、圧倒的に『アオイホノオ』の勝ち。
2 2

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する