川中島の戦いはいつ始まるんかいな。

某所某大学プレハブ小屋斜め前の木ではニホンミツバチ様の動きが激しい。ミツバチ博士によると、越冬準備を始めたなという事らしい。無数のニホンミツバチ様が木の中の巣から出入りしている。花の蜜を取ってきては巣に運ぶ。冬の間、蜜を食べて羽を震わせて暖房するらしい。巣の中は３４度にもなるとか。電気代０で。
巣を木の中で拡大しているためか、流れ出す樹液が多くなった。
　　　
対して隣の木も樹液が多い。こちらは樹液を狙ってスズメバチがやたらと飛んでくる。でも何故か隣の木の樹液と好物のニホンミツバチ様の卵と蜜を狙ってはこない。いや、卵と蜜が多くなるのを待っているのか。ちょうど睨み合いの状態。
　　　
この辺りはもともとはスズメバチの縄張り。いわば関東管領スズメバチの背後にニホンミツバチ様が海津城を作って立て籠もっているような状態。
　　　
いつ戦いの火ぶたが切られるか。ミツバシ博士はニホンミツバチ様の勝利を予想しているようだ。羽を震わせて熱を出せばスズメバチは殺される、睨み合いが続いて冬になれば、ニホンミツバチ様は暖かい巣の中で越冬できるがスズメバチは死に絶える。
だからその前に川を渡って川中島の海津城を襲い信玄女王蜂を殺すしかないとか。
　　
でもさぁ、この川は付近の小学生、中学生の通学路の歩道なんだよ。歩道と自転車道との間に川中島があるんだよ。別のとこでやって欲しいよな。
　　　
ん？ミツバチ博士がまたとんでもない事を言い出した。
僕は赤いテープで川中島の周りを囲んでいるのだが、注連縄で囲おうとか。神さまの周りには人間は入りにくいだろうからとか。

ニホンミツバチ様はついに軍神になったか。

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