天空の蜂・屍者の帝国観てきたよ

■天空の蜂
1995年を舞台に、新開発の大型ヘリコプターを乗っ取り、原発に落とすぞと脅迫するテロの話。いやいや良く映画に出来たねこんな危険なネタを。とはいえ原発の反対・賛成の議論のどちらにも荷担すること無く、何が問題なのかというのを明確に描いており取材の深さが冴えてます。ドラマも（若干演技が過剰過ぎるシーンもありますが）見応えが有り、ラストの発砲シーンも見事でした。最近こんな渋い演技の映画はなかなか見れません。面白かったです。

■屍者の帝国
若干ネタバレしますよ。期待して観に行ったんですよ……しかし、なんだこれは。やりたいことは分かる。19世紀末の世界を股に掛けた、秘宝を求めて複数の組織が入り乱れた追いかけっこ。サーバーパンク的なテイストを取り入れ、歴史上あるいはフィクション上の有名人を多数登場させての冒険活劇をやりたかったんでしょ。でもシナリオが駄目です。主人公の考え、感情の動きがきちんと描写されないため（主人公以外も全てだけど）、なんで主人公がその場面でそういう行動をするのか、そして別のシーンでなぜ考えを変えたのか、がさっぱり分からなくて、感情移入できないんですね。そのため、頭に血が上ったキャラクターが薄っぺらい台詞を叫ぶのを白けた気分で眺めなくてならないという苦痛な時間が続きました（無駄に長かった）。エンドロールで即席を立とうと思ったのですが、ホームズの名前がクレジットされたので思いとどまってエピローグも観たのですが、大して価値のあるものではなかった。大変残念な出来です。気になって観に行く人は、心の準備をお忘れ無く。

2本目で、良い席で見直そうと『心がさけびたがってるんだ。』をリピート視聴しました。やっぱり今夜もこれを最後にするんだったと後悔しました。ガルパンの劇場版予告を初めて観ましたが、無駄に悲劇的な展開に見えるよう煽っていて、どうせ嘘予告なんだろうな〜と思いました。