語り出すと止まらなくなり、「別のアカウントでやれ」と言われそうなので
このアカウントでは抑えていますが、私はかなりの京極夏彦ファンでもあります(´∨`)
そんなワケで、この記事では私が読了した京極夏彦の作品を挙げていきます。
趣味の合う方はぜひ、メッセージなどで語り合いましょう(´∨`)
百鬼夜行シリーズ
姑獲鳥の夏
[4] 推理小説ではタブーとされる、とあるギミックを使った作品。
でも、何でもアリには持って行かず、理屈で解決できるのは素晴らしい。
魍魎の匣
[5] 2作目で、シリーズはシリーズ足り得るかが決まる。
本作は牽引するだけの魅力があり、見事にまとまっていると思う。
狂骨の夢
[4] 小説ならではの仕掛けがある、映像化の難しい作品。
あそこまでのフロイト解釈を、はたしてあの時代に成し得たのかなとは思った。
鉄鼠の檻
[4] 分厚さを感じさせないストーリー展開に引き込まれる。
檻が何を指すのか、解った時にはもう一度読みたくなる。
絡新婦の理
[5] ダントツでシリーズ最高傑作と思う一品。
裏で糸を引くという表現が最早陳腐に思えるほど完璧で、至高の価値がある。
塗仏の宴 宴の支度
[2] このシリーズはここから萎んでいく。
せっかくの登場人物を、あっけなく殺してしまうのはもったいないの一言。
塗仏の宴 宴の始末
[3] 少しだけ盛り返すが、もう冗長感が漂っている。
キャラクターが優れているので何とか場つなぎができている感じか。
陰摩羅鬼の瑕
[2] 榎木津の設定上、そうせざるを得なかったストーリーとトリック。
まぁそれならそうだろうな、というだけの話で、初期のような深みはない。
邪魅の雫
[2] まったく印象に残っておらず、本当に私は読んだのだろうかと疑うほど。
でもここまで読んだらもう、最後まで付き合うしかない…
巷説百物語シリーズ
巷説百物語
[5] 章ごとに、様々なからくりが施されている作品。
シリーズ1作目なので多少粗削りな部分も感じられるが、まったく問題なし。
続巷説百物語
[5] 登場人物の位置づけもはっきりし、一分の隙もない。
前作と対になっている点も面白く、これぞシリーズものと言ったところ。
後巷説百物語
[5] まず、時代設定を進め、後日談としてしまう発想が素晴らしい。
プロットだけでも満足なのに、色々と細かなギミックが仕込まれている点もいい。
前巷説百物語
[5] 若き頃の又市の「青さ」が小気味よい作品。
百鬼夜行は瀕死状態だが、こちらは良質のまま続いていると評価できる。
西巷説百物語
[4] 林蔵を主役とし、大坂を舞台としたスピンオフ的な位置づけの作品。
淡々と終えていく印象なのでインパクトに欠けるが、まずまずの内容。
江戸怪談シリーズ
嗤う伊右衛門
[3] 京極作品にこの領域を求めている人はいるのかな…と思って読んでいたら、
チラホラと京極っぽさが見え隠れする、そんな作品。
覘き小平次
[3] 取り立てて書くことはない、普通の作品。
私はこの路線はいいとは思わないが、まぁこういうのもアリなのかな。
(五十音順、[n]は個人的な5段階評価)
ログインしてコメントを確認・投稿する