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2015年09月23日14:03

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ダンボーと行く東北ソロ（？）ツーリングまとめ

長いツーリングに出るにあたり考えるのは、「時期」「場所」の順であった。
まず今年の夏休みはいつ取ろうかな、と考えるところからスタートだった。ロングツーリングには行こうと考えてはいたが、道路事情を考えれば平日に連休を取って、としか考えられない。渋滞や人混みの中にわざわざ突貫する理由はないのである。
また、盛夏に行くには暑すぎる。バイクに乗っている分には多少紛れるが、降りてあちこち散策したいと思ったら一番暑い時期は避けるのがいい。
夏休みの名目で連休を取るなら9月中だろう、ということでシルバーウィークの前、一週間を休みにして連結し、12連休の大型休暇にした。
9/13（日）～9/19（土）までの6泊7日ロングツーリングである。

さてと、どこに行こう。と考えて、大目的を1つ定めた。それが本州最北端の地、「大間崎」に行くこと。たとえ道中を楽しむにしても大目的を1つ持っておかないとダラダラとバイクを走らせるだけの旅になってしまうし、たとえ途中でトラブルが発生し、志半ばで戻ることになったとしても、ここまでの旅だったと言い張れば「どうして失敗した」のかわからなくなってしまうのだ。
バイクツーリングに限った話ではないが大目的を定めておくことで、より道中に意味を見出しながら楽しむことができる。たとえ寄り道できずに心残りができたとしても、それは次回の宿題にしておけばモチベーションの維持にも役立つ。これは1つ、毎回気にかけていることだ。
大間崎はバイク雑誌でもシーズン毎に出てくるキーワードなのでよく知ってはいた。
この大目的を達成する道中を楽しもうと考えてルーティングを進めていった。
高速道路はつまらないから距離を稼ぐ目的でない限り高速利用は控える。といっても完全に使わないのではなく上手に使う。これもバイク雑誌の特集であったが高速道路とルーティングの方法には、「市街脱出型」、「高速並走型」といった時間を有効活用しつつ走ってばかりでない利用方法も挙げられているのである。

まずは市街脱出という意味で、以前の会津若松ツーリングでも利用した方法で日光までは東北道と日光街道で出る方法を考えた。その後は国道を宿目指して奥鬼怒のワインディングを楽しもう、と。
そのあとは1日あたりの移動距離を見積もって分割し、その日の宿を予約した。
等分割ではなく、見応えのある風景のある場所では短い距離、距離を稼ぐところでは長めに、といった具合だ。もちろん全部上手くいくとは思わずに、どこかで無理があるかもしれないというのは覚悟の上である。
そんな形で概算したのが、

1日目：自宅～日光～会津若松
2日目：会津若松～山形～秋田～岩手（盛岡）
3日目：岩手（盛岡）～アスピーテライン～十和田湖（とわだこ）
4日目：十和田湖～奥入瀬（おいらせ）散策
5日目：十和田湖～むつ市～大間崎（目的地）～むつ市
6日目：むつ市～仙台
7日目：仙台～帰宅

2日目の福島県会津若松から岩手県盛岡市までが大分距離がある。しかも下道。
ここは少し気にしていたのだが、あまり寄り道をしないことといざとなったらショートカットして東北道に出ることを保険としておいた。結果的には当初のルーティング通りだったが。
さらに盛岡市の宿はシティホテルにしたので時間的に融通が利く。大抵のシティホテルは遅めのチェックインが可能だからだ。
また、シティホテルの優れているところは、ある程度のところならコインランドリーが使えたり、部屋のバスルームに浴室乾燥機がついているのでシャツの洗濯・乾燥ができることである。
長時間バイクに乗っていると排気ガスの汚れで襟と袖が真っ黒に（それはもう真っ黒に）なるので、旅行用洗濯洗剤と到着後の洗濯が欠かせないのだ。
6日分の衣類をジップロックでパッキングしたのだが、洗濯しないまま何日も放置するわけにはいかないので気になるところである。

さて、今年の天気はとても気になった。8月下旬からの早い長雨。実は8月の最終週も時期の候補だったので冷汗ものである。9月に入っても10日間は雨が降り続いたのでかなり心配していたのだが、週間予報で日程の中で晴れることが分かって大分気が楽になった。
一応半ば頃、東京では雨だったようだが東北地方はずっと晴れていた。むつ市から仙台まではさすがに雨であったが。大雨による日光市の通行止め以外は概ね予定通りであった。

【1日目】
【No01】

【No02】

【No03】

【No04】

【No05】

【No06：ほおずきとダンボー】

【No07】

【No08】

【No09】

完全に晴れ、ということもなかったが雨に降られずに過ごせた日。
さすがに栃木から福島への国道は冠水や損壊で通行止めになってしまっていた。
一旦東北道へ戻って白河ICで降り直し、会津町を経由して以前行ったことのある大内宿へ。
特に変わりなく。
そして芦ノ牧温泉駅でばす駅長を見たのだが、残念なことに写真撮影もお触りも禁止。
蛇の生殺しであった…。でもかわいかった。
そのままやはり以前宿泊した千代滝が初日の宿である。

【2日目】
【No10：小さい花とダンボー】

【No11：よつばさがし】

【No12】

【No13】

【No14】

【No15】

【No16】

2日目はとても気持ちの良い晴れ。会津を出て山形経由で秋田～岩手へ向かう。
元から距離の長いこのルートはちょっと気合いを入れていた。
会津から出発して北上する人なら普通は裏磐梯を抜けて、福島～仙台へ向かうものだが、
ここは通常と違うルートである喜多方を抜けて山形市街～新庄市～横手市～仙北市、そして盛岡へ到達した。流れの良い国道を抜けていくので、山⇒市街⇒山⇒市街というのがはっきりしている。休憩地に事欠かないので気分的にはとても楽だ。
市街を結ぶ山地や平野の町村はとても優しい田園風景が広がっていて気持ちがいい。
写真には載せていないが、小さな村で写真を撮っていたらスクールバスがやってきて小学生くらいの子達が珍しそうに手を振ってきた。とても可愛かった。そしてそういえば平日だったな、と。
No16の夕暮れを撮影してから夜の山道を抜けて盛岡まで60㎞近く走った。
ある程度車は流れているとは言えちょっと怖かった。
サイドミラーが真っ暗なんだけど、こう、次見た瞬間何か映ってたらどうしよう、的な。

【3日目】
【No17】

【No18】

【No19】

【No20】

【No21】

【No22】

【No23】

【No24：登山】

【No25】

【No26】

【No27】

3日目の距離は短め。盛岡から十和田湖までは200㎞もないので大分気が楽だ。
天気はこの日しかないというくらいの晴天。写真を撮るのに雲の量も申し分ない。
盛岡の少し先から八幡平（はちまんたい）アスピーテラインという景観道路を走って341号線に抜け、そのまま十和田湖～奥入瀬に入るルートである。
アスピーテラインもいいのだけれど、そこに至るまでのダイナミックな田園風景は圧巻であった。
止まらずにはいられない風景にばかり出会う。通り過ぎるのが罪であるような景色だった。

【4日目】
【No28】

【No29】

【No30】

【No31：苔ダンボー】

【No32】

【No33】

【No34】

【No35】

【No36】

【No37】

【No38】

【No39】

【No40】

【No41】

【No42：渓流遊歩道】

【No43】

【No44】

【No45】

【No46：十和田湖の湖面】

【No47】

【No48】

【No49：十和田湖の夕暮れ】

【No50：奥入瀬の天の川】

【No51】

大目的の陰に隠れた本命でもあった奥入瀬渓流散策。この日も晴れて感謝の極みであった。
多分、東京は前日から雨だった気がするのでラッキーである。
十和田湖の湖畔は日が差して暖かいのだけれど、奥入瀬渓流に入ると途端に気温が下がる。
湖畔で23度くらいだったが渓流半ばでは17、18度くらいにぐっと寒くなる。
渓流散策はホテルから十和田湖に向かって上流に遡っていくルート。ホテルから十和田湖の子の口（ねのくち）まで17㎞と距離があるので徒歩ではなくバイク。
グローブを外してカメラを袈裟懸けにいつでも停車できる体勢を整えてゆるゆると走らせる。
ものの100mと走らずに止めては写真撮影などといった感じで、9時半にホテルを出たものの十和田湖到着は14時過ぎであった。
その後、湖畔をぐるりと回って、1日のまとめに載せた学校カフェなる喫茶店で軽く食事。
十和田湖名産はヒメマスらしく、地元漁師は「姫様」と呼んでいるそうだ。
そこから命名されたのがヒメマスのフライをもっちりしたバンズに挟んだ「おひめさまんど」。
間違ってないからね。「おひめさまんど」
さて、湖畔の写真を撮ったりしてフラフラし、夕暮れ時となったのでホテルへ帰還。
前日にちょっとバイクに残した荷物を取りに行ったときに気づいたのが星空。
そりゃあ山の中なんだから星くらい見えるよね、と思うよりもすごい星空。
明かりに目が慣れているうちは見えないんだけど、やがてぼわっと浮かんでくる満点の星。
肉眼で天の川が見えていて、天球をぐるっと一周しているんだ、というのがよくわかるほど。
手持ちの機材でどこまで撮れるだろうかと試してみて撮れたのがNo50。
明るいところでは見えないかもしれないが、左下から右上にかけて天の川が見える。
念のため持ってきていたミニ三脚とレリーズが役に立った。試行錯誤といったところだったが載せられるくらいのものが取れてよかった。

【5日目】
【No52：ご当地なんちゃら】

【No53】

【No54】

【No55】

【No56】

【No57】

【No58：むつ湾のマリーゴールドと海辺の休憩所】

【No59】

【No60】

【No61】

【No62：到達！】

【No63：ふつうのまぐろ】

【No64】

【No65】

大目的達成の日。
この日も晴れて（この日まで晴れて）くれた。さすがに大目的たる大間崎到達で雨とかだと味噌ついた気になるからな。
奥入瀬森のホテルを9時には出発。ここで作っているはちみつカステラというケーキがあったのだが、朝一出かけなければならなかったので食べられなかった。
それならば、ということでクール便で自宅に配送である。とても便利な世界だわ。
先ほど食べたんだけれど、これは美味しい。チーズとクリームとはちみつ。小さいケーキだがもしかしたらまた郵送をお願いしてしまうかもしれないくらい。

さて、大間崎までの海岸沿い（太平洋側）の道を走る。
十和田湖から十和田市までは微妙に遠いのだ。地図で見ると結構違うところにある。
そして下北半島を目指して左手にむつ湾を眺めながらむつ市に入る。むつ市を超えて北上し、すぐさま太平洋側となり、あとは道なりだ。
漁村をいくつか経由しながら13時半。本州最北端である大間崎に到達した。
大間崎から奥に見える陸地が北海道。フェリーで90分の距離である。行きたい…。

旅の記録としての写真はこんなところ。
6日目、7日目については帰ることに専念したので写真はとりあえず無し。
6日目は仙台までであるがなかなか雨が強かった。むつ市から仙台までは東北道で。
本当はむつ市から六ヶ所村を通って原燃PRセンターとか見ていこうかなと思ったんだけど、チリ地震の津波注意報が出ていたので太平洋側は回避。大したことはないとは思っていたが第10波くらいで大きく干渉した波が来たらやだな、と。

仙台は普通のシティホテル。確か仙台エフワンRというゲーセンのすぐ隣。ちょっとXrdやってたよ。そのあと軽くバーに行ったときに聞いたのが、なんだか嵐のライブだかなんかでホテル取れないらしいとかそういう話。予約できたけど多分この翌日は無理だったんだろう。
そんな感じで7日目も通常通りに帰宅した。

写真の総評としてはピントが甘いなと。
そのときのチェックではまともでも、引き伸ばしてみると結構寝ぼけた写真になってしまっていることが多く、ちょっと残念。
その代わり、前回の城ヶ島の頃の水平が取れていないところは気を付けたので、ある程度はましになったかな、という程度。
一応考えてはいるが、まだ構図をきちんと整理して撮れているわけではないのでカメラアイを意識して撮影していきたいと思う。

今回の旅は帰ってきてからの達成感は非常に大きかった。
ツーリングに行くと言うとよく聞かれるのが「一番遠いところはどこまで行った？」というのが多いのだが、今回のツーリングで「本州最北端までは行きました」と言えるので、バイク好きとしては様になる答えが返せるというものである。
また、写真も多かったが青森県の奥入瀬渓流はとてもきれいで何度でも足を運びたくなる場所だと思う。森のホテルも高級感のあるホテルで過ごしやすかった。大間崎到達が目標ではないのなら追加で1泊したいくらいであった。
森のホテルと奥入瀬渓流を目的地にするならば、もうアスピーテラインも乗れたし、山形、秋田も通ることができたので直で行くというのも手かもしれない。

さて、ダンボーと行く東北ソロ（？）ツーリングは以上1980㎞の旅であった。
東北地方はまだまだ白神山地にも行けていないし、山形、秋田は通っただけで日本海側の風景などは見れていないので課題は多いのであるが、来年のツーリングにはやはり南へ向かってみようかなと今から思っている。
果たしてどこまで行けるだろうか。本州ですらこの調子なのだから北海道は夢の先になりそうだ。
今年のツーリングシーズンは始まったばかりだから、近場でもいろいろな場所を目指そう。
そしてちゃんと思い描いた写真が撮れるように練習していこう。

来年フルサイズ機を買ってしまうだろうか…。まずは三脚からだな。さてさて。

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