mixiユーザー(id:4256938)

2015年09月21日11:57

610 view

集団的自衛権の危うさを胸に刻んでいた歴代政権

フォト

「確かに中国の海洋進出や北朝鮮の核は脅威だ。残忍なテロも相次ぐ。
しかし、それに対応する手だてが個別的自衛権の整備や外交努力でなく、違憲が指摘される集団的自衛権の行使容認までなぜ飛ぶのか。
理解できない。」
「過去の戦争はほとんどが「自衛」の名の下に始まった。
歴代政権が認めなかったのは憲法の制約だけでなく、その危うさを胸に刻んでいたためだろう。」

20日の道新「卓上四季」より

きのう未明の国会前は小雨の中、多くの人々が「憲法を守れ」「反対」を叫んでいた。お年寄りや婦人もいた。
学生や労組中心の60年や70年安保と違う光景は不戦の意思の深さと広がりを示すと信じる。

戦後70年、安全保障の議論の背後にはつねに先の大戦の反省と教訓があった。
さまざまな曲折はあったが、自衛隊は海外での戦闘に一度も参加しなかった。隊員は1人の戦死者も出していない。
非軍事に絞った国際貢献とともに、それらを誇りとしてきた人は数多いだろう。

安全保障関連法の採決強行はこうして積み上げてきた平和国家の歩みを断ち切るに等しい。
政府・与党は法制の必要性について「国際情勢の変化」を強調する。

確かに中国の海洋進出や北朝鮮の核は脅威だ。残忍なテロも相次ぐ。
しかし、それに対応する手だてが個別的自衛権の整備や外交努力でなく、違憲が指摘される集団的自衛権の行使容認までなぜ飛ぶのか。
理解できない。

集団的自衛権は日本への直接の攻撃がなくても海外での武力行使を認める。
過去の戦争はほとんどが「自衛」の名の下に始まった。
歴代政権が認めなかったのは憲法の制約だけでなく、その危うさを胸に刻んでいたためだろう。

安倍晋三首相は「国民に粘り強く説明を行っていく」と述べたが、今後憲法学者らの違憲の提訴が相次ぐ見通しだ。
不戦を訴え続ける人たちを甘く見てはならない。

■寂聴さん、法話で安保法批判 「安倍さん民意聞かない」
(朝日新聞デジタル - 09月20日 20:57)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=168&from=diary&id=3626303
7 9

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する