「安保法案だけじゃない。原発再稼働も労働者派遣法も全部根っこは同じ。
経済成長一辺倒で国民は権力者の『持ち駒』のように扱われている」
15日の道新「ひと2015」より一部抜粋。
京大人文科学研究所准教授 藤原辰史さん
「血を流すことを貢献と考える普通の国よりは、知を生み出すことを誇る特殊な国に生きたい」ー。
安全保障関連法案に反対する京都大有志の声明を起草した。
インターネット上で共感を広げ、道内各地のデモや集会でも朗読されるようになった。
高校生の時に大岡昇平の小説「野火」を読み「戦争への嫌悪感がしみついた」。
京大で農業史を学び、現在は京大人文科学研究所准教授。
ナチス・ドイツの研究でも知られ、著書「ナチスのキッチン」は第1回河合隼雄学芸賞を受けた。
第1次大戦後、飢餓にあえいだドイツで、ナチスは「子供を飢えさせない」と国民感情に訴え台頭した。
今、経済停滞が続く日本は「強い経済を取り戻す」と武器や原発の輸出に躍起だ。
「安保法案だけじゃない。原発再稼働も労働者派遣法も全部根っこは同じ。
経済成長一辺倒で国民は権力者の『持ち駒』のように扱われている」と話す。
声明は7月、研究室のパソコンで15分で書き上げた。同僚や学生、これまで出会った人々の思いに背中を押され、「書記係のように無心で打ち込んだ」。
心がけたのは「シンプルな言葉」だという。
「戦争反対と言って、すぐ戦争がなくなるほど、この世界が単純でないことは分かっている。
だけど、あるいは、だからこそ、言葉の力を信じたい」。38歳。
鴻池委員長の不信任動議を否決
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=2&from=diary&id=3621192
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