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2015年09月15日23:50

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北海道　その4

　けたたましい目覺まし時計の音で目が覺める。A宅さんが受診に遲れない樣にｾｯﾄしたのだろう。叩き付ける樣に目覺ましが沈默する。起きたのかな？動かない。…起こした方が良いのだろうか？いや、僕だって命が惜しい。そのまま待機ﾓｰﾄﾞに入る。そして２時間。鬼平犯科帳を讀み終わる頃、A宅さんが目覺める。『目覺まし鳴らなかったのけっ!?』…いえ、物凄く頑張ってましたが…病院へ向かう。處置も直ぐに濟みK澤さん宅に行く。80ﾗﾝｸﾙが停まっている。おや？K澤さんはお仕事の筈…　奧樣の輕で出勤されたらしい。奧樣運轉の80ﾗﾝｸﾙで厚岸漁港に向かう。40㌔位距離がある。申し譯ない。『大して遠くないべさ。』…やはり道民の感覺はずれている。車窓からは且つて某ｽｽﾞｷ自動車工業がｴｽｸｰﾄﾞのｶﾀﾛｸﾞ寫眞で『ﾛｹ地ﾖｰﾛｯﾊﾟ』と、僞って大問題となった雄大な北海道の景色が廣がっている。A宅さんの『ここいら邊のﾊﾞｯﾀは生で食べても旨い』と云う、あまり想像したくない話題に耳を傾けながら走る。そして厚岸漁港に到着する。直賣所に行き、その品揃えに壓倒される。大きな水槽にはこれでもか！と、ｶﾆが入れられており、脱走を試みている奴もいる。水槽の水とｶﾆが半々位なんだが、大丈夫なのか？しかし、どれも高い。やはり觀光ｼｰｽﾞﾝだからなのだろうか?と、鰹の酒盜を發見!どれどれ、手に取って見る。いいねいいね、何々？製造元神奈川縣小田原市…流石北海道、ん？内地じゃねぇかっ！危うく騙される所だった!結局、ここではお土産は買わなかったが、奧樣は何やら大量に購入されている。そして歸路に就く。近くに美味しいｿﾌﾄｸﾘｰﾑ屋があるから寄って行こうと云う事になる。『ここ開店の時來たよね～』と、奧樣とA宅さんが話している。うん、確かにｳﾏｲ。そして、南蠻酊でｻﾞﾝﾀﾚ定食を食べようと云う事で標茶方面に向かう。『南蠻酊って、今日は定休日じゃなかったっけ？』と云う奧樣の豫言の通り、固く門を閉ざしている南蠻酊。ｶﾞｰﾝ!仕方ない、ｲｵﾝﾓｰﾙのﾚｽﾄﾗﾝ街に行く。ﾋﾞﾌﾃｷﾗﾝﾁが美味しそうだったので入る。しかし、ｲｵﾝのﾚｽﾄﾗﾝ街だろ？きっと期待外れな料理が出て來るに違いない。ま、料理が運ばれて來るまでの期待に滿ちた平和な空氣を味わおう。生ﾋﾞｰﾙとｻﾞﾝｷﾞを注文するA宅さん。そして料理が運ばれて來る。おおっ!寫眞と寸分違わぬ完璧なﾋﾞﾌﾃｷ!柔らかくて美味しい…牛肉の幸せ物質を噛み締めつつ、世界人類が平和であります樣に。と、願う。そして、A宅さんの許にも生ﾋﾞｰﾙとｻﾞﾙ蕎麥が屆く。え?蕎麥？頼んだのはｻﾞﾝｷﾞじゃん。『ｻﾞ』しか合ってねぇだろ！丁度注文を取ったｳｴｲﾄﾚｽだったので問い質す。ちゃんと復唱してたじゃん。『申し譯ありません！直ぐにお持ち致します！』ここで疑問に思ったので聞いてみる。「で、そのｻﾞﾙ蕎麥は廢棄になっちゃう譯?」『あ、宜しかったらお召し上がりください！』A宅さん、無料進呈のｻﾞﾙ蕎麥を入手する。そしてK澤さん宅に向かう。K澤さんがお歸りになるのを待つ。しばらくして奧樣の輕自動車が歸って來る。『今日はやけに早いじゃん』と、奧樣。話に花が咲き夕食の時間になる。先程、厚岸で購入された牡蠣とｱｻﾘ等がふんだんに食卓に竝ぶ！盆と正月が一度に來たと云うか、死刑執行寸前状態と云うか、北海道、美味しい。食後も話が盡きる事無く、樂しい時間が續く。しかし、時間が無限にある譯もなく、お暇する事に。お土産に何故かｻﾞﾌﾞﾝｸﾞﾙとﾎﾞﾄﾑｽﾞのﾌﾟﾗﾓ等