先日放送の「黒柳徹子のコドモノクニ」は、
童画家で詩も手がけた初山滋さん。
動画にもアップしましたが、日本が日独伊三国軍事同盟を締結した昭和15年に「コドモノクニ」に発表した詩がすごいです。
今とは比べものにならないほど統制が厳しい時代にこの詩を出す勇気が衝撃的でした。
貧しさに苦しみながらも決して戦争の絵は描かなかったことに感動します。
動画の最後に出てくる「蟹攻線(かにこうせん)」も胸を打ちます。
それと同時にこの詩は、
75年後の国会審議で言うことがコロコロ変わる中谷防衛大臣と、
「国民の生命と財産を守るため」と見えすいた嘘を言い張り続ける安倍総理の姿を予言してるようで暗い気持ちになりました…。
http://youtu.be/lHCtqgMTSa8
「からっぽの船」
船が 一つ浮いてる
海の はじっこに
何を つんできた船かしら
ばくだん かしら
何を はこんだ船かしら
戦いに まけた王様をかしら
どんなわけで ここに来たのか
留守番の煙突に きいてみようかしら
まてよ、煙突も ねむっているらしい
もしきいたら、波によろけながら
ぼっちゃん この船は
ゴマカシというお菓子をたくさん
つんできたんです、と
とぼけるかもしれない
船が 一つ浮いている
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