昨年の夏の終わり、須山口の水ヶ塚駐車場(一合目)から富士登山をして思いのほか良かった事と、今年は馬返しも想定していたのですが、当日のお天気傾向などを考慮して二度目の挑戦となりました。(但し帰路は富士宮口五合目ではなく御殿場口)
この日は荒天で登頂を断念された方も多かったようですが、駐車場に着いた頃には頂上まで見渡せるお天気まで回復していました。
日向はちょっと暑いくらいの陽気ですが、しっとり冷えた森に入ると直ぐに緑鮮やかに苔むす幻想的な世界が出迎えてくれます。
高度を上げるとだんだんと乾燥した森になります。見上げると秋空が・・・
殆ど人が歩かないのか、昨年に続き、行き逢ったのは道中(一から五合目)2組だけでした。その代わり、たくさんのシカやリスに出会いました。
樹林帯を抜けるといきなり巨大な宝永火口が現れます。富士宮口六合目からは直ぐにでも手が届きそうな頂上が見えています。
どんどん高度を上げ、景色がいつもの富士山らしくなります。
このあたりで標高3,000m程度、下界では雲が湧いています。
去年お世話になった山口山荘を過ぎ、空中バルコニーの池田屋も通過します。
道中、体力と相談しながら、でも、来るもの拒まず・・・という感じのおもてなしが大好きな「万年雪」にどうしても泊まりたいという想いもあり、頑張って九合目まで登りきりました。
駐車場1,448m→万年雪山荘3,460m(標高差2,012m)
到着すると、相部屋には同じのような個人山行のグループが既に2組いたのですが、とても気さくな方々で直ぐに打ち解け、夕食、その後の飲みをご一緒させていただき、翌日は頂上まで一緒にご来光登山しよう!という事になりました。
また、この日、消灯後、山荘の従業員の方(と言うか・・・)の誕生日と今シーズンの納会のようなパーティーがあったようで、3,400mの高山とは思えない本格的な着ぐるみ、バースデーケーキ、ご馳走で大盛り上がりの宴会が催されていました。
勿論、お客さんは布団に入っているのですが、食堂から楽しげな音が漏れ聞こえ、お客さん側は極めて静かに寝ている(まあ、あまり寝付けてはいないと思いますが)ので、怒っているかなあ、と思いきや、向かい側の部屋からは若者のひそひそ話しが漏れてきて「社員の誕生日かなんかやってるみたいだね。こんな山の上じゃ、楽しみもないしなあ、今シーズンももう終わりだし、今限り楽しもうって事じゃなない・・・」という許可モードだったので、ちょっと安心しました。(って、どっちの立場なんだよ、ですが、代が替わった息子オーナーがまたなかなか良い感じの方なので)
翌日は、2:30起床、3:30出発という事にして、酔ったまま床に付きました。
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