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2015年09月03日22:31

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新説桃太郎

変な天候が続きますねぇ〜
カラッと晴れた秋晴れは来ないですねぇ〜
何だか梅雨よりうっとおしい秋雨。
何時まで秋雨前線が居座るのでしょう?


           新説桃太郎
愚図るキジ、犬、猿に、きびだんごを小出しにして何とか鬼ヶ島に辿り着いた桃太郎。
鬼が住むであろう洞穴に入り進むと突然明かりが点いた。
驚いて逃げ出そうとする家来達。
「待て、待て、これを全部やるから」と、きびだんごを差し出す。
何とかなだめて進むと目の前にドアがあった。
引けども右も左にも開かない。
猿がドアに依りかかり
「これじゃもう帰るしかないじゃん」と言ってドアノブに手をついた途端中に転がり落ちた。
びっくりして逃げ出そうとする猿。
押し戻して中に入る桃太郎。
中に入って驚いた、そこは大都会。
ビルが立ち並びスーツを着た鬼が忙しそうに働いている。
刀を抜いて斬りかかろうとした途端警報が鳴り響き警備員に囲まれた。
四方八方から刺股で取り押さえられた。
家来達と別にされて尋問を受ける。
手錠をかけられ赤鬼、青鬼にこずかれて張り詰めていた気力が萎えて全てを話した。
そして泣きながら嘆願をした。
「どうか俺達を食べないでくれ」
「それは君次第だねぇ〜あのキジと犬と猿は食料なのか?」
「大事な家来なんです、助けてください」
「ほぅ〜あの美味そうなのが?」
「何でもしますから食べないでください」
「何でもする?そうか、そうか」
鬼達が尋問室から出て行った。
村の皆に、あんなに大見得を切らなければ良かった。
暫くすると鬼達が現れて掃除道具を持たされ大きな公園に連れて行かれた。
「まず便所掃除からやってもらおうか」
食べられたら大変なので必死に働いた。
あっちの公園、あっちのビルと寝ては掃除の日々が続いた。
「よく働いてくれた、何か欲しい物があったら何でも言え」
おそろ、おそろ言って見た。
「金ピカに光る財宝が欲しい」
「財宝は無いが金ピカに光る物なら沢山ある」
「給料として働いた分だけあげよう」
働くながら暫く待つと呼ばれた。
目に前に金色に光輝く食器や何やら。
嬉しくてたまらない。
家来達にも会う事が出来て手を取り合って喜んだ。
台車に積み上げて鬼達に見送られて鬼が島を後にした。
村に帰り家来達と打ち合わせ通りに鬼を退治して来たと言った・
金ピカの食器にお祭りの様な村人達。
あまりに喜ぶ村人達を見てキジが小声で言う。
「金メッキで本物じゃ無いのに良いのか?」
「シッー黙ってろ、絶対言うなよ」
飲めや歌えの宴は三日三晩続いた。
めでたし、めでたし(笑)


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