やっぱり 私は騙されやすいね。
ポーの書いた、メールストロムの描写は完全な創作だったとは。
ヴェルヌの８０日間世界一周も創作だけど、
ポーの方が一枚、上手のような気がする。
検索したら、大渦はあるけれど、鳴門の方が大きいくらいの規模らしい。
鳴門も、せいぜい数十メートルの直径だから、
ポーの書いた１�劼鯆兇溝膠欧蓮�存在しないのだ。
しかも、鳴門も、ノルウェーの現象と同じく、
同時に複数の渦が発生して、海がへこむという程のことはない。
ポーの設定では、深い海の底が見えるほどであり、
しかも、月光が射したり、海面が黒光したり、
底に落ちるのに２時間以上もかかるのだ。
これでは、ハワイのサーフィンの大波を見ていた方が良い。
あるいは、タイタニックの映画を見るほうが迫力あるだろう。
昔、ネス湖のネッシーにも騙された。
ポーは ひょっとしたら、突発的に発生した、
台風かなんかの渦巻きに飲まれた船乗りの話を聞いたのかもしれない。
そして、船乗りや釣り人はホラ話で有名だから
ポー自身、騙されたのかもしれない。
それでも、ネジ巻き時計のぜんまいが壊れていたとか、
毎日、見計らって漁の穴場へ兄弟で通っていたとか、
兄が、自分が助かろうとして、弟の命綱に当たる物を奪いにきたとか、
断崖から眺めていると、怖ろしい轟きが聞こえたとか、
うまい設定だ。
幼い時に、離れ離れになったとはいえ、
ポーには、船乗りになった実の兄がいたのだから。
うちの夫も、小さい時、兄と２人で海で泳いでいて、
浮き輪を取られそうになった事があったという。
それにしては、今は仲が良い。
たった１人の兄だからだろうか？
それにしても、ナイアガラの滝さえ、見たことが無いらしいポー。
彼が書いたにしては、まったくよく出来たフィクションである。
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