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2015年09月01日21:39

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エドガー アラン ポー 1809〜1849

http://www.wa.commufa.jp/~anknak/EdgarAllanPoe(2).htm

このサイトは エドガー アラン ポーを とても詳しく解説している。

このサイトで、初めて、彼の養父が再婚して実子が生まれたため、
ポーには遺産が無かったことを知った。
養父は、学校に行かせてやったのに、賭博で借金を作ったポーが
許せなかったらしい。
20歳の時、養母が、25歳の時、養父が亡くなる。
養父の実子は、ほんの幼児だったはずだ。
本来ならば、彼の義理の弟である子供である。
実の兄の死は、養母の死の翌年。

彼は、14歳から 学校の知り合いのお母さんに恋したり、恋多き男だった。
27歳で、5年前から知り合った、13歳の従妹と結婚するが、子供はいない。
従妹は11年後、死んでしまうが、当時、文筆家として人気の出てきた彼には、
沢山の女性からのファンレターも来ていた。
直接の死因は結核だが、このファンの女性への嫉妬もあったらしい。

英文のウィキペディアには、文通もした2人の女性詩人の事も書いてある。
彼は、妻の死の2年後、23年ぶりに初恋の女性に再会して、
彼女が未亡人だと知り、再婚を約束するが、謎の泥酔で死んでしまう。

ポーの秀作には、船乗りを扱った作品が複数あるが、
彼の2歳年上の兄は、船乗りになり、詩も書いていた。
その兄は、24歳で、病死する。

ポーは、6歳から5年間、イギリスに滞在するが、
彼が、海を経験したのは、このイギリスへの往復と、
18歳から2年間、東海岸で兵役についた頃しかないはずだ。

1809年生まれ、1849年、謎の死。

1833年 24歳 びんの中の手紙 (奇妙な老人ばかりの船に遭遇した後、世界の果てが?)

1838年 29歳 アーサー ゴードン ピムの冒険 (船乗り物)

1839年 30歳 アッシャー家の崩壊(お化け屋敷風の家で、兄と妹が死ぬ)

          ウィリアム ウィルソン(良心とは、やっかいなもの)

1841年 32歳 モルグ街の事件 (推理小説)

          メールストレーム (ノルウェーの恐怖の海の体験)

1842年 33歳 落とし穴と振り子(宗教裁判の恐怖の拷問の体験)

1843年 34歳 黄金虫(暗号を解読して海賊の隠した宝を発掘する)

          黒猫 (酒に狂った男が、はずみで、愛している妻を殺す告白)

1845年 35歳 おおがらす(ネヴァモアーとしか鳴かないカラスが来る)

ポーの実の父母は、顔も分からない頃に死んでしまうが、
祖父の家で彼はルーツを持っていた。
父は祖父の4男で、母は、父と結婚する前に、一人の同業者の役者と、短い結婚をしていた。
ポーは、実の父に捨てられ、養父にも最後は実子扱いされず、
男性、父親への絶望があったことだろう。
兄も24歳で死んでしまうし。

ポーは、フランス、南極、ノルウェーと、行ったことの無い世界を舞台に空想を羽ばたかせ、
月や、世界の果ても描写している。
彼の、科学的分析は、分かり易く、小説の中で、全く違和感無く輝いている。
読んだことが無いのだけれど、園芸の知識も半端でないそうだ。
また、豪華な屋敷のダンスの描写も素晴らしいそうだ。

昨日、黄金虫を読み直してみたのだが、彼が、黒人の召使いの老人をしゃべらせる事で、
ユーモラスな味をつけていることに気がついた。

ウィリアム ウィルソンは、本当に、ドリアン グレイの肖像に そっくり。
オスカー ワイルドは、それを承知で、脚色して、焼直したのだろう。
2つの違いは、ポーの方は、別に美男子の設定ではない点だ。

ポーは、決してエロティックな描写をしない。
それでいて、読者を決して飽きさせない。
素晴らしいストーリーテラーだ。




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