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2015年08月30日12:48

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安保法案を考える

安保反対集会 札幌では3500人
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=2&from=diary&id=3590303


各地で安保法案に賛成する団体や反対する団体が居る中、安保法案自体をよく知る人はどれだけいるでしょうか?


ここでは安全保障法案について解りやすく解説できればと思い、日記を作成しようとももいます。


1、そもそも今回の安保法案て何?


安保法案(平和安全法整備法案)とは、簡単に言えば日本の安全保障に関係する法を改定することです。対象となる法律は、自衛隊法、PKO(国連平和維持活動)法、重要影響事態法(旧・周辺事態法)、船舶検査活動法、武力攻撃事態対処法、米軍等行動関連措置法、特定公共施設利用法、海上輸送規制法、捕虜取扱法、国家安全保障会議設置法等です。



何故今になって改定が必要になったのか?


日米防衛協力のための指針が合意となったため日本は米国との約束を守る為に法律を改正する必要が出てきたのです。新たな指針としては

1、切れ目のない、力強い、柔軟かつ実効的な日米共同の対応。

2、日米両政府の国家安全保障政策間の相乗効果

3、政府一体となっての同盟としての取組。

4、地域の及び他のパートナー並びに国際機関との協力。

5、日米同盟のグローバルな性質


これらの指針の内容は防衛省のHPの防衛省の取組>日米安全保障体制>日米防衛協力のための指針に書かれています。




改訂されるとどんな違いがあるのか


大きな違いとしては2つあります。1つは集団的自衛権の行使を可能になる。2つめは自衛隊が海外で活動する範囲が広がる等です。一見すると自衛隊が海外で戦争をすると思われがちですが、日本はあくまで後方支援を担当し、その対象が米軍のみであった内容を他国軍にも適用させる内容へ変更が行われます。



集団的自衛権て何なの?


そもそも自衛権には個別的自衛権、集団的自衛権と2種類があります。


個別的自衛権とは日本が攻撃を受けた場合その行為に対して防衛する権利を指します。


次に集団的自衛権とは日本が攻撃を受けていない場合でも同盟国若しくは密接な関係にある国が攻撃された場合において共に反撃をすることができる権利を指します。



集団的自衛権が認められれば日本は戦争ができる国になるの?


可能性から言って限りなく低いでしょう。かつて米国は国連安全保障理事会の決議も無いままでイラク攻撃やユーゴ爆撃などを行いました。この場合、日本が参加するのは集団的自衛とは言えず、参加を求められても参加すること自体ができません。



自衛隊員に対するリスクは増えるの?


当然のことながら海外に派遣された場合、危険性は高くなります。それはイラク復興支援の時もソマリア・アデン湾での海賊対処の時も同様なリスクを帯びていました。事実、イラク復興支援の時は自衛隊宿営地近くに迫撃砲が撃ち込まれるなどの事態がありました。






日本は今年で戦後70年の節目を迎えました。過去の大戦を生きた人々はこの世を去り、戦争を知らない世代が日本を支える時代が来たと私は思います。しかし、私は今の世代に大きな不安があります。あの戦争を知らずに生きた世代が、安易に戦禍を招いたり、歴史も知らずに平和を唱えることは、多くの戦争犠牲者への冒涜だと思います。


平和とは何なのか?日本は関係国と平和という概念をどのように共有していくか?をきちんと考えるべき時が来ていると思います。


誰も進んで戦争をしたい人などいない筈です。仮にそんな人が居たら狂信者か妄言者でしょう。


それは、玉音放送で昭和天皇が憂慮していたことでもあります。(以下は玉音放送より抜粋)


朕ハ茲ニ國體ヲ護持シ得テ忠良ナル爾臣民ノ赤誠ニ信倚シ常ニ爾臣民ト共ニ在リ若シ夫レ情ノ激スル所濫ニ事端ヲ滋クシ或ハ同胞排擠互ニ時局ヲ亂リ爲ニ大道ヲ誤リ信義ヲ世界ニ失フカ如キハ朕最モ之ヲ戒ム宜シク擧國一家子孫相傳ヘ確ク神州ノ不滅ヲ信シ任重クシテ道遠キヲ念ヒ總力ヲ將來ノ建設ニ傾ケ道義ヲ篤クシ志操ヲ鞏クシ誓テ國體ノ精華ヲ發揚シ世界ノ進運ニ後レサラムコトヲ期スヘシ爾臣民其レ克ク朕カ意ヲ體セヨ


上記の文面を訳すと以下のようになります。

私は、ここに国としての形を維持し得れば、善良なあなたがた国民の真心を拠所として、常にあなたがた国民と共に過ごすことができる。もし誰かが感情の高ぶりからむやみやたらに事件を起したり、あるいは仲間を陥れたりして互いに時勢の成り行きを混乱させ、そのために進むべき正しい道を誤って世界の国々から信頼を失うようなことは、私が最も強く警戒するところである。

ぜひとも国を挙げて一家の子孫にまで語り伝え、誇るべき自国の不滅を確信し、責任は重くかつ復興への道のりは遠いことを覚悟し、総力を将来の建設に傾け、正しい道を常に忘れずその心を堅持し、誓って国のあるべき姿の真髄を発揚し、世界の流れに遅れを取らぬよう決意しなければならない。 あなたがた国民は、これら私の意をよく理解して行動せよ。


今や8月15日を何の日か知らずに生きる世代が増えたことはひとつの不幸だと私は思う。


あの時代を生きた人の願いも、想いも私たちは忘れてはならない。私たちは前を向きながらも過去を忘れてはいけないのだと私は考えています。もし、それを忘れたならば、いづれ来るだろう天寿の全うした時、恥をかくことになるでしょう。


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