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2015年08月28日04:25

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小中陽太郎 2008年 小田実の回想記

「市民たちの青春」 小中陽太郎 2008年 

副題は 「ベトナム戦争を止めようとした男」

小田実(まこと)が75歳で亡くなった半年後に書かれた本。
小田実と共に ベトナム戦争反対運動をした元NHK職員が小中氏。
小中氏は フランス文学専攻で、小田氏はギリシャ古典専攻だった。

小田氏は、暴力が嫌いで、ギリシャ古典に詳しく、実行力があった。
大食漢で、大柄で、海外旅行が好きで、一人で行動する。
かなり女性にモテている。

そりゃ、破天荒で、エネルギッシュで、寛大で、知的で
かつ暴力はふるわないのだから、魅力的だ。

私が10歳のころの、市民参加型のデモの始まりが描かれている。
アメリカの新聞に意見広告を載せるという、斬新な企画の実行も。

兄は徳島で医者になり、妹さんは、司法書士らしい。
父は大阪在住の京都市の職員だった。
晩婚のようだが、妻は在日の女性で、
義父は済州島に帰って亡くなった。娘さんが一人。

小田氏の本には 女性の話は ほとんど出てこないので、
同志であり、決別もした小中氏の話は客観的に小田氏を知ることが出来る。
2人とも、プロテスタントらしい。

もっとも、小中氏はNHKだったから、嫌味なほど、
じゃらじゃらと有名人の名が出てくる。
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