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2015年08月26日20:08

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無言歌は続く

 朝から雨なので針治療へ そこで読む本は井上靖の「西行」 これはこれでおもしろい しかし帰宅後小林秀雄の無情と云ふ事から またしても西行を読む 十五分もあれば読める随筆だが 赤茶けて 表紙は破損が目だつ 一応紙のカヴァーを付ける 読書百遍意自ずから通ず とも云われているけれど もう五十回程度は読んだろうが どうも通じていなひ 幾度も幾度も読んではゐるけれど やはり理解までは行っていなひようである 西行の歌のよさを判るつもりだが 小林秀雄の文章が身に付かぬ けっして晦渋な文章ではなく どちらかと云えば平易で読み安いが 小林秀雄自身が慫慂としてくれるわけではなひので 相変わらず難解だ しかし誰かが 小林秀雄の古い文章を読むのはまこと楽しい といった記述をどこぞの本で見かけた時 わたしも素直にそう思った 午后は並行して小林と井上を読んだ 西行に関する本は20冊以上はあるだろう いろいろ読んでみるとするか そう謂えば辻邦生氏にも「西行」があったな 文庫で読んだ記憶があるけれど かなりの厚い本であったと記憶する 本棚で確認 文庫700頁を越える大作である 文献のことを思ふに どれほど読んだのだろう

 さて今宵一枚目のレコードは カール・ベーム指揮 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 モーツアルトの交響曲 第38番に39番 輸入盤で 解説は読まなひ と云ふか読めなひ ベームのモーツアルトは ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の全集がある こっちも集中して聴いてみようか

 今宵二枚目のレコードはベートーヴェンのピアノソナタ 23番 熱情 8番 悲愴 12番 葬送 帯には 彼のベートーヴェンのソナタ中 もっとも感動的演奏 と書かれてあるけれど ほかに何があったかいな 1961年の録音

 最後にブレンデルのCDで 同じく熱情を聴く予定

さて 今日は終日の雨 本を読んだり録音してあった吉田秀和の特集を聴いたり 歩数計でも3000歩をちょっと越えるくらい 雨ぢゃ仕方なひか する事もなひと云うのは退屈だが 昼食後ちょっと午睡 これがまたよく眠れる ほぼ爆死 ではなく爆睡 もちろん夜もよくねむれる 最近は半分くらいノン・アルコール麦酒を飲んでいるので ある意味アルコールの量は減った 飲む量は変わらんが アルコールは減った 飲まなひのに飲んでるか 

 江戸の俗 今月二十六日の夜 江戸庶民の中には高輪に群集して 月の出に三尊仏の影向を拝むことがあったらしい 今宵現代では十三夜 月は些と無理があるようだ 二十六夜祭りとか二十六日夜待 とも云われた 風情があるなあ それにくらぶれて 昨今は世知がなひ

 ちょいと階段にある本棚を眺めていたら 福田歓一著 「国家・民族・権力」 現代における自由を求めて 岩波書店 と云うのが目に止った そうか昔 こんな本まで読んだが しかし内容の記憶はなひ 読んだ記憶はあるけれど 今夜はこれを読むとするか
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