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2015年08月22日21:23

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城戸崎 愛 「もう せん切り イヤになっちゃった!」 2001年

城戸崎 愛さん、今年90歳が、2001年、76歳の時に書かれた
「もう せん切り イヤになっちゃった!」は濃縮度の高い本だ。
(はて、ご存命か、調べないと)

彼女は結婚したが、お子さんのいない人で、両親と義父母を看取っている。
料理のプロで、アシスタントやヘルパーさんが沢山出入りする家。

子供がいないせいか、趣味が多く、宝石、キムタクが好きという人。
しかし、彼女自身の老化現象も、しっかり書かれ、大変参考になる。

夫も看取っているから、自分を入れて老人は6人、経験している。
しょっちゅう、鍋を焦がしてしまう話を正直に書いて、
便秘対策と 下剤による便漏れの経験談も。

一人で全力投球で介護に専念出来るのは、せいぜい3か月という。
5人の、それぞれの老化現象も、さらりと書かれているので暗くない。
モノの多い人だから、整理に苦労している現状も書かれ、
好感が持てる。

上手に輝かしい模範的な老後を送っている、スーパー老人の話は多いが、
この人のは、ジグソーパズルの話も、自慢話でなく、客観的に
書いてあるので、面白く読める。

料理の本は あまりマジメに読む気がしないけど、
この人の、簡単おかずのレシピは参考になった。

入れ歯で噛みにくい、キャベツなどの食べ難さの説明も
入れ歯は、まだ無い私には興味深かった。
歯無しで、歯茎だけでも何でも食べる人もいるから、
一概には言えないのだけど。
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