30年目の夏

　今年の夏は、終戦70周年、高校野球100周年、日航機墜落事故30周年など節目の夏だった。今の勤務先に転職したのも、ちょうど30年前の夏。1985年。この年久しぶりに阪神が優勝したことも（笑）憶えている。
　転職は生涯の中で非常に大きい出来事だった。前の勤務先は中堅の広告代理店で。駆け出しの営業から始まり、TVCMやラジオCMの企画やコピーライターの真似事。そして当時登場した音楽ビデオソフトの広告から、パッケージやライナーの制作までさせてもらった。不遜な小生はそれで飽き足らず、もっと大きな舞台で仕事がしたい、もっと夢を追いかけたいと、当時広告業界で華々しい活動をしていた、今勤務している百貨店へ。時代はバブルが始まっていた。
　ここでもイベントやセールス・プロモーションの企画・制作から始まり、新規店舗の企画、店舗の責任者や後半は従業員教育と、様々な経験をさせてもらった。
　よかったのか悪かったのかはわからない。でも。これらの経験から学んだことははかり知れない…。そして。振り返ってみれば小生の仕事人生は、好きなことだけをやってきたなあと、今さらながら思う。まあ経済的にはイマイチだったかな・笑。でも、それがなによりだよね。そして不思議なことに。結果的には亡き親父が独身時代に働いていた同じ百貨店業界にいようとは…。
　昨年の夏定年退職してから、はや一年だ。とりあえず勤務を継続しているが、はたしてこの先どうしようかなあ。まあ、ゆっくり考えていこうと思う。