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2015年08月16日23:39

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浅からぬ因縁を感じるとき

今日は万博公園での大道芸の予定でしたが、雨で中止になりました。明日は宇治大道芸大会の記者会見という慣れない仕事が控えているため、一日休めてかえってよかったかもしれません。

さて、僕は霊魂とか前世とかは信じない方なのですが、最近自分が京都で大道芸をしているのは何かの因縁なのではないかと思うときがあります。

以前、京大でジャグリングに出会ったが、1年浪人しなければジャグリングサークルが存在せず、ジャグリングを始めることも大道芸人になることもなかったという投稿をしました。

現役の時には、京大と慶応を受験したのですが、慶応には補欠でぎりぎりまで残っていました。慶応の補欠は、A、B、Cと点数が高い順にランクがあって、欠員が出ると繰り上がって合格になる仕組みでした。この補欠が自分の1つ手前で打ち切られてしまい、浪人することになりました。現役でも実力的にはほぼ足りていたのに、浪人することになり、当時はその境遇を恨んだものです。そして、浪人後は、京大以外はすべて関東の大学を受験したので(僕は千葉県人です)、もし京大に落ちていたら京都に来ることはありませんでした。

そして入学後にジャグリングを始めて大道芸人になります。その後、大道芸人になって全然仕事のない1年目に、鴨川納涼という夏祭りで大道芸のコーナーを初めてやるから来てほしいと声をかけられ、大道芸をすることになります。鴨川納涼の会場は、三条、四条間の鴨川の河原です。この場所は中世から猿楽などの芸能が行われている場所であり、出雲阿国が歌舞伎を始めた場所で、日本の大道芸のルーツともいえる場所なのです。この場所では非常に盛り上がり、なんとか芸人として生きていけそうだという手ごたえを感じました。

鴨川納涼に最初に呼ばれたときには気づいていませんが、後々振り返ると、数々の偶然が重なって、大道芸のルーツで大道芸人として活動することになっていて、なんかこれは生まれる前から決められていた宿命なのではないかと思うことがあるのです。でなければ、関東の大学に進学して京都に来ることもなく、普通に会社員になっていたと思います。

ちなみに、鴨川納涼での大道芸は、毎年神懸ったように盛り上がります。芸能の先達が力を貸してくれているのではないかと思うことがあります。

こんな物思いにふけると、途端に猿楽や弄玉(今のジャグリングに近い曲芸)の歴史なんかにも俄然興味がわいてきます。少し調べてみようかと思います。

今日は五山の送り火ということもあり、芸能に生きた人々の魂を送るべく、出雲阿国の銅像のある四条大橋の方へ行ってみました。ま、実際はビルに囲まれてほとんど何も見えませんでしたけどね。


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