壊せ！とにかく全部破壊するんだ！（ブライト）

レトロゲーをクリアしてみようのコーナー。

今回プレイしたのはＰＳ２ソフト「アナザーセンチュリーズエピソード」です。通称「ＡＣＥ（エース）」ですね。
バンプレストより発売された３Ｄアクションシューティングで、リアルロボット系アニメの複数作品によるパラレルワールドとなっています。まあいわゆるロボット大戦的な世界ですね。
参戦作品はＺガンダム、逆シャア、ガンダムＷ、ダンバイン、レイズナー、エルガイム、ドラグナー、ブレンパワード、ナデシコ劇場版、となっています。

・ストーリーについて
実はＡＣＥ３部作で、一番好きなストーリー展開です。
ＯＰで、ＵＣＥ部隊（プレイヤーの所属する治安部隊）が、地球に到着しようとする難民を乗せた多数のシャトルを次々に撃墜していく、という衝撃の展開が語られます。ゲーム本編はその出来事から数ヶ月前、という字幕で始まります。あのシャトルを撃墜していく惨劇は何なのか、という謎を引っ張りながら話が進んでいくわけですね。
ネタバレしてしまうと、このシャトルには難民ではなく超エネルギー物質が積まれていて、地球に落下すれば壊滅的な被害が出る。なのでブライト艦長が撃墜を命令するんですが、この状況は地球側には伝わっていないんですね。
だからプレイヤーは、地球のために戦っているのに、地球の人々から見たら難民船を破壊する極悪非道の所業に見える。
非難を浴びようと、世界のために戦う。

燃えるでしょ、この展開！ｗ

・主人公について
いないんですよこれが。

いちおう、主人公機として量産型ゲシュペンスト２とクラウドブレイカーという機体が登場しますが、主人公の顔や声は一切登場しません。
そしてこの主人公機がダサくて使えない！
クラウドブレイカーはまだ何とかなるにしても（それでも格闘が貧弱すぎて倉庫行きですが）、ゲシュペンスト２の使えなさとダサさは群を抜いてます。
メイン武装は豆鉄砲のようなマシンガン。サブのミサイルは２発打ち切りでリロードできないというクソ武装。格闘攻撃はパンチ。機体デザインもずんぐりむっくり。
チュートリアルステージ以降、まったく使いませんでした。
このへんは何とかならなかったのかと思うと残念でならないです。

・アクションについて
ボタン配置と操作方法に慣れれば、非常に痛快で面白いです。
リアルロボットでバリバリ無双したい人には特にオススメですね。
ちょっと戸惑うのは、宇宙での軸ズレなんですが、高度設定や軸については設定で自動的に合わせてくれる機能もあるので安心です。

・ミッションについて
ただ単に敵を倒すだけじゃなくて、味方を護衛するミッションや、特定の標的を優先して倒すミッションなど、飽きさせない工夫もあってよいです。
難しかったのは、護衛ミッションなのに護衛対象にロックが入ってしまうというミッション。護衛対象を撃たないように、それ以外の敵を排除しなければならないという、非常に神経を使うミッションでした。

・援護システムについて
ミッション開始時、プレイヤーは僚機を選べるんですが、こいつらは戦闘画面には登場せず「戦場に出てくる敵がダメージを負った状態になる」というもの。先に僚機が攻撃してくれているんでしょうね。
その代償として、僚機は一定のダメージを負います。プレイヤーの所属する戦艦には「修理資材」があり、あまりダメージを受けすぎると資材が足りなくなって修理できなくなるため、自機や僚機のダメージを見積もりながらプレイするバランスはけっこう面白いと思います。
でもやっぱり、僚機というからには一緒に画面内で戦ってほしかったという気はしますね。

・オススメの機体
屈指の強さを誇るのが、ガンダムヘビーアームズ。誘導ミサイルを装備し、動き回る敵をばんばん打ち落とせます。格闘も、回転斬りが強力。迷ったらとりあえずこいつを出撃させておけば解決。
あとはダンバイン、ビルバイン。格闘が凶悪なまでに強い。

・使えない機体
弱い、というわけではないですが、ドラグナーやエルガイムは独特の動きをするのでなれるのに苦労します。
ドラグナーはスラスターを持ち、空中にいる間は常に前進してしまうので、護衛ミッションなどでいつの間にか護衛対象から離れてしまうという悲劇も。
エルガイムは、ブースト中に旋回できないという困ったアビリティ持ち。旋回しようとレバーを横に倒すと、カメラ方向はそのままに機体が横滑りしていく仕様となっているため、特定の敵を優先して倒すミッションなどは、機体をその敵の方向に向ける作業が大変面倒。特に高火力でもない機体のため、倉庫行きの機体となってしまいました。

・余談
主題歌のイントロとサビが非常にキャッチーで印象に残りますね。さすがの島谷ひとみ。
ちなみにＡＣＥ３の主題歌はやたらと人気が高いようです（同じく島谷ひとみ）。アイマスで美希がカヴァーしてたり。

たまーに引っ張り出してきてやりたくなるゲームだと思います。ロボ好きにはプレイしてほしい作品です。