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2015年08月13日07:37

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2015年8月13日

8月13日は、


・フロレンス・ナイチンゲールの命日。誕生日の5月12日が「看護の日」なのでこちらの方が比較的よく知られているが、命日は全くと言っていいほど知られていないだろう。没後100年だった2010年8月13日も、メディアでも超大型書店の看護書コーナーでも何の話題もなかったのを覚えている。
ナイチンゲールが没した1910年8月13日は、日本では豪雨による水害に見舞われていたそうだ。

・「タイスの瞑想曲」で有名な作曲家マスネの命日も8月13日。
ナイチンゲールとマスネは誕生日と命日が偶然の一致である5月12日と8月13日である。

他に芸術家では、画家のドラクロワやミレーの命日でもある。
私自身はワーグナーはあまり好きではないが、第一回バイロイト音楽祭が開幕したのも8月13日のことらしい。

政治家では、フィデル・カストロの誕生日、池田勇人の命日でもあるそうだ。

フィクションでは、KID原作の恋愛ゲーム「メモオフ」シリーズの第3作目である「想い出にかわる君〜Memories Off〜」(2002年11月発売)に登場するヒロインである児玉響の誕生日が8月13日である。一見ギャル然とした一人暮らしの中卒フリーター少女であり、「やったったダンス」が一番の特徴だった。中の人は浅野真澄。色んなアニメに登場しているので名前を知っている人も少なくないだろうが、2015年現在と言えば、「Go!プリンセスプリキュア」の海藤みなみ/キュアマーメイド役が筆頭に挙げられる。浅野真澄の座右の銘は「やまない雨はない」とのこと。ここが実にメモオフらしい(笑)。
「想い出にかわる君〜Memories Off〜」には、百瀬環というヒロインも登場していた。一言でいうと口数は少ないが驚異的な記憶力を持つ「不思議ちゃん」だろうか?修学旅行から脱走してそのまま居着いて怪しい露天商を手伝うというキャラだ。児玉響と百瀬環の2人を主人公にした「灯の街」というタイトルが日暮茶坊の筆によるファミ通文庫小説版想君の第3巻目として刊行されていた。ゲーム本編とは異なるスピンオフ的なノベライズだった。百瀬環の誕生日は2月5日。中の人は沢城みゆき。沢城みゆきも数多のアニメでおなじみだし、2015年現在は浅野真澄とともに「Go!プリンセスプリキュア」の紅城トワ/キュアスカーレット役として再び共演し板に付いている。中の人つながりで紹介した次第。
想い出にかわる君 Memories Off―灯の街 (ファミ通文庫)
http://www.amazon.co.jp/%E6%83%B3%E3%81%84%E5%87%BA%E3%81%AB%E3%81%8B%E3%82%8F%E3%82%8B%E5%90%9B-Memories-Off%E2%80%95%E7%81%AF%E3%81%AE%E8%A1%97-%E3%83%95%E3%82%A1%E3%83%9F%E9%80%9A%E6%96%87%E5%BA%AB-%E6%97%A5%E6%9A%AE/dp/4757714254 
2003年春に刊行され現在はとうの昔に絶版。しかも、ファンの人気や評価が高かった日暮茶坊の筆によるファミ通文庫小説版メモオフシリーズは、今やブックオフですらファミ通文庫の棚に並んでいるのをまず見ない。現時点でのゲーム最終作「ゆびきりの記憶」が発売された2010年以降、小説化もコミック化もされずゲーム新作もなく、時は完全に止まったままであり、中古品も店先から消え去ってしまっている(※メモオフシリーズの中古書籍に関しては、ビジュアルファンブック等が、運が良ければごく稀にブックオフにあることもなくはない)。それほどメモオフシリーズは「過去の遠い昔の作品」になっている。まさにメモリーが完全にオフになってしまったと言えよう。

他に、8月13日は「Dr.スランプ」の則巻みどり/旧姓:山吹みどりの誕生日だとのこと。

参照:8月13日 https://ja.wikipedia.org/wiki/8%E6%9C%8813%E6%97%A5 
   8月13日(旧暦)https://ja.wikipedia.org/wiki/8%E6%9C%8813%E6%97%A5_(%E6%97%A7%E6%9A%A6) →→mixiの機能上リンクが正確に貼れないらしいのでURLをコピペしてください


フロレンス・ナイチンゲール著「真理の探究―抜粋と注解」M.D.カラブリア (編集)・竹内喜 (翻訳)他 うぶすな書院
http://www.amazon.co.jp/%E7%9C%9F%E7%90%86%E3%81%AE%E6%8E%A2%E7%A9%B6%E2%80%95%E6%8A%9C%E7%B2%8B%E3%81%A8%E6%B3%A8%E8%A7%A3-%E3%83%95%E3%83%AD%E3%83%AC%E3%83%B3%E3%82%B9%E3%83%BB%E3%83%8A%E3%82%A4%E3%83%81%E3%83%B3%E3%82%B2%E3%83%BC%E3%83%AB/dp/490047018X 

多筆だったナイチンゲールの著書で一番名前が知られているのは、恐らく多くの看護師・看護学生にも読まれている「看護覚え書き」。
この「真理の探究」は、その名を全く知られていないナイチンゲールの著作である。名前すら知られていないだけでなく、まず何より内容が看護学ではなく「宗教と哲学」の本なのでとっつきにくく非常に読みにくい。聖書やキリスト教の知識がなければとても読めた代物ではない。編著者の注釈や解説がないとさっぱり意味不明だ。しかし、忍耐強く読んでみると、数多の子供向け伝記にあるような「ナイチンゲール感」が悉く打破され、「宗教的な人物」であるナイチンゲールの思想の神髄や宗教観を窺い知ることができる貴重な一冊だ。「人間存在にまつわる深遠な問題に真正面から取り組む」とあるが、平たく言えば「神の法則」に従って人はどのように生活していくべきかについてナイチンゲール流に書かれているものだ。
詳しいことは、非常によく書かれており参考になったとの評価も高いカスタマーレビューがあるのでそちらを参照して頂きたい。10年前に刊行された本だが、現在でも超大型書店の看護書コーナーに行けば、在庫さえあれば手に入る。
子供向け伝記以外でお勧めしたいナイチンゲールの本を挙げろと言われたら、私は間違いなくこの「真理の探究」だ。

5年後の2020年でナイチンゲール生誕200年かつ没後110年。この「真理の探究」も刊行されて今年で10年。
「真理の探究」を読んで、鉄板な子供向け伝記では知ることのできないナイチンゲールの実像を、一人でも多く知ることができたらと思っている。
それが、没後105年の命日2015年8月13日に一筆したためた次第である。

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