まぁ、たしかに

　今のままでも中国は日本と戦争しようとはしないと思うんですけどね。

■学者１万人超が抗議声明
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=4&from=diary&id=3525685

　中国の中期的な戦略目標は南シナ海における権益の確立であって、そのためにはわざわざ日本と戦争する必要はなく、アメリカ軍の影響力さえ排除できればそれでいいわけです。だから、中国が目指しているのはたぶん沖縄の独立ぐらいであって、その意味では日本だけ平和であろう（※１）というのなら別に今のままでもいい、という意見もあながち間違ってない、と私は思ってます。だいたい日本本土を攻めるというのはゲームの最終目的でもなければ割に合わないでしょう。

※１　私は沖縄も日本だから独立はまずいと思うんだけど、みんながみんなそう思ってるかどうかはべつですからね。

　ただ、その場合、中国は独立した沖縄から尖閣あたりの島を（平和的に）租借（※２）し、沖縄からアメリカ軍を（平和的に）叩き出し、ゆうゆうと東南アジア諸国を圧迫して（平和的に！）権益を拡大していくだろうというのは想像に難くない（※３）わけで、そのときアメリカが単独で中国に対抗できるかって言うとちょっと難しいよな、というところまではたぶんあんまり反対しづらいところ。

※２　日本が国有化した尖閣が沖縄独立後どうなるのかはわかんないけど、まぁ実効支配しちゃえばとくに問題は起きないでしょうね。
※３　ゲーム脳的に考えるにはちょっと回りくどいやり方じゃないかなｗ

　で、こうなったときに多くの国が「中国が南シナ海を支配してよかったね、みんな幸せ」となればいいのだけどたぶんそうはならないだろうし、そのとき中国に圧迫された人たちが恨むのは中国なのか、それとも何もできなかったアメリカなのか、もしかすると「あの時日本がアメリカを支援してれば」ってなっちゃうのかもしれないんじゃないか。まぁ、それも反戦平和とやらを貫くためには必要なリスクだってことなのかもしれませんが。

　ただ、せっかく９条を固守して平和国家とか言うお題目を貫いても、それを世界が望むかどうかはまた別の問題なんじゃねぇの、という視点は持つべきなんじゃないのかな、なんて思います。そもそも、ある国家を評価するときにその国の憲法を読むかっていうね。「日本には素晴らしい平和憲法がある」とか言ってる人の何割が外国の憲法読んだことあるんだろう･･･