反「安保」全国各地で抗議行動
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さて連日安保法案が議論をされていますが、正直な話「安保法案?なにそれ?」という方にも解りやすく説明できればと思いこの日記を作成致します。
Q、そもそも安保法案て何?
A、安保法案(平和安全法整備法案)とは、簡単に言えば日本の安全保障に関係する法を改定することです。対象となる法案は、自衛隊法、PKO(国連平和維持活動)法、重要影響事態法(旧・周辺事態法)、船舶検査活動法、武力攻撃事態対処法、米軍等行動関連措置法、特定公共施設利用法、海上輸送規制法、捕虜取扱法、国家安全保障会議設置法等です。
Q、なんで改定が必要になったの?
A、日米防衛協力のための指針が合意となったため日本は米国との約束を守る為に法律を改正する必要が出てきたのです。この指針については防衛省のHPに記載されています。
Q、改訂されるとどんな違いがあるの?
A、大きな違いとしては2つあります。1つは集団的自衛権の行使を可能になる。2つめは自衛隊が海外で活動する範囲が広がる等です。一見すると自衛隊が海外で戦争をすると思われがちですが、日本はあくまで後方支援をし、その対象が米軍のみであった内容を他国軍にも適用させる内容へ変更するのです。
Q,集団的自衛権て何?
A,そもそも自衛権には個別的自衛権、集団的自衛権と2種類があります。
個別的自衛権とは日本が攻撃を受けた場合その行為に対して防衛する権利を指します。
次に集団的自衛権とは日本が攻撃を受けていない場合でも同盟国若しくは密接な関係にある国が攻撃された場合において共に反撃をすることができる権利を指します。
Q、集団的自衛権が認められれば日本は戦争ができる国になるの?
A、可能性から言って限りなく低いでしょう。かつて米国は国連安全保障理事会の決議も無いままでイラク攻撃やユーゴ爆撃などを行いました。この場合、日本が参加するのは集団的自衛とは言えず、参加を求められても参加すること自体ができません。
Q、自衛隊員に対するリスクは増えるの?
A、当然のことながら海外に派遣された場合危険は付き物です。それはイラク復興支援の時もソマリア・アデン湾での海賊対処の時も同様なリスクを帯びていました。事実、イラク復興支援の時は自衛隊宿営地近くに迫撃砲が撃ち込まれるなどの事態がありました。
今年で日本は戦後70年の節目を迎えます。私としてはかつて日米開戦に最後まで反対し続けた山本五十六元帥のような名将が自衛隊の中に居れば良いと考えています。誰も戦争をしたいなんて思う人はいないはずです。私たち国民は日本の安全保障をただ政治家たちに丸投げするのではなく、有権者として一人一人が責任を持って日本を守っていかなければならないと思います。それが過去の大戦で亡くなった戦死者への最大の供養というものではないだろうか?
最後に自衛隊がイラク・サマーワでの復興支援に着手していたときに起きた感謝デモの紹介をしたいと思います。
2004年のイラク派遣の時に日本の宿営地にロケット砲や迫撃砲が撃ち込まれたことがあった。だが、現地住民からは「自衛隊の支援に感謝する」という声が聞かれたという。また、自衛隊の滞在延長を願う署名活動では2日間で約1500名分の署名が集まったということもあった。
現地では約100人規模の感謝デモが行われ、そのデモのスローガンは「日本の宿営地を守ろう」というものだったらしい。
当時、復興支援部隊第1次イラク復興支援業務群長・番匠幸一郎1等陸佐(現第35代西部方面総監)はイラクのサマーワに着任する際に以下のように述べていた。
我々はあなた方の友人としてサマーワに来た。
我々日本も60年前の先の大戦で敗れ、国土は焦土と化した。
すべてが無に帰し、食糧にも困る日々が続いた。
そんな廃墟の中から、私たちの祖父母、父母の世代は立ち上がり
大変な努力をして日本を復興させた。
そしてその結果、今や世界第2位と言う日本を築き上げることができた。
メソポタミア文明と言う、人類にとって偉大な歴史を有するあなたたちイラク人は偉大な国民だ。
あなた方に同じことが出来ないはずはない。
我々は友人として、あなた方が立ち上がるお手伝いに来たのだ。
この言葉は多くのサマーワ市民の心に響いたそうです。
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