mixiユーザー(id:21183267)

2015年07月16日22:52

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ギリシャ危機

不思議な話なのですが、ギリシャ危機について、「ギリシャ人は碌に働かず、公務員だらけで、財政赤字を拡大して破綻した」というウソ情報ばかりがマスコミで流れています。

事実は、ギリシャ人の労働時間はOECD最長で(生産性が低いという話でもありますが)、公務員対労働人口比率は主要先進国の中で日本の次に低く、しかも2014年のギリシャは基礎的財政収支が黒字でした。

よくもまあ、ここまで出鱈目を流せるものだと、正直、感心してしまいます。
知っていて、ウソをついているのか。
知らないで、何となく「雰囲気」でウソ情報を撒きちらしているのか、どちらなのでしょうか。

ギリシャが財政破綻(デフォルト)した理由を整理しておくと、まずは生産性が低く、貿易赤字国であるという点が始まりです。

貿易赤字はギリシャの経常収支の赤字を拡大していきます。

経常収支赤字国は、貯蓄不足になります(統計的、必ずそうなります)。
国内の貯蓄が不足し、国債の消化が困難なギリシャ政府は、特にユーロ加盟後は「共通通貨ユーロ」建ての国債を、「国際金融市場」に発行しました。

国際金融市場は、別にギリシャ政府にユーロを貸す義務はありません。
ギリシャ政府は資金調達に際し、ドイツやフランスの政府と「競争」をしなければならなかったのです。

結果、ギリシャ国債の金利は高止まりし(現在は10年物国債で20%!に達していますが)、ギリシャから国債利子として「ユーロ」が流出していきます。
国債金利を引き下げるためには、中央銀行が通貨を発行し、国債を買い取ればいいのです。
インフレ率は上昇しますが、金利は下がります。

ところが、ギリシャはユーロ加盟国であるため、自国でユーロを発行し、国債金利を引き下げることはできませんでした。

しかも、ギリシャはEUやIMFから緊縮財政を強要され、デフレが深刻化していきます。
名目GDPはピークから26%も縮小し、税収も不足します。
結果、ギリシャ政府は対外負債の返済が不可能になり、デフォルトしたのです。

要するに、ギリシャは、「経常収支が赤字の貯蓄不足国」「国債の通貨が自国通貨建てではない」と、二つの財政破綻の基本条件を満たした状況で「緊縮財政」により破綻したのです。

とはいえ、緊縮財政が問題だったと「知られたくない人たち」が、欧州でも日本でも、「ギリシャ人は碌に働かず、公務員だらけで、財政赤字を拡大して破綻した」というウソをまき散らしているのです(そうとしか思えません)。

普通の人は、経常収支赤字の意味や、国債の通貨の意味を知りませんので、コロリと騙され、「日本もギリシャのようになりたくなければ、緊縮財政を実施しなければならない」というレトリックに引っかかるわけです。
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