明日は、フェーン現象で、猛暑になるらしい。
6時の時点で、こちら風も雨も無い。
食事
「涼、腹減ったよぉ〜」
「俺だって、そうだ」
「何とかしてよ、男でしょう」
「男、女、関係あるか」
涼が入り口のドアを開けて様子を伺う。
「おい、テーブルの上に何かご馳走があるぞ」
「ほんと」
「ともかく、行こう」
考える事は、同じらしくテーブルに早々とついている男女が居る。
テーブルをぐるりと回り食べられそうな所に座る。
「ともかく食おうぜ」
黙々と食べる2人。
それを見たのか、それぞれがテーブルについて黙々と食べる。
「美味しい〜」
と言うのが、アチコチで聞こえる。
「何で言葉が解るんだよ」
「知らないわよ」
「そんな事は、攫って来た奴に言いなよ」
涼が前に座っている、おっぱいが4つの女に聞く。
「すいません、此処は、何処なんでしょう?」
「私達も解らないの」
「突然、攫われて、気がついたら、此処に居たの」
「俺達もだ」と鬼が答える。
「そうか、皆、そうか」
「ところで、あなた方は、恋人かなにか?ですか」
「えぇ、私達は、そうですけど」
「俺達もだ」と鬼が答える。
小声で
「まずい、燐香、まずいぜ、これは」
「どうして?」
「みんな、恋人の様だぜ」
「それが、どうしてまずいのよ」
「だって、そうだろ、俺達、恋人じゃないんだぞ」
「じゃ、恋人のふりしなきゃなんないの?」
「嫌だぁ〜あんたとなんか」
「ん、な事は、俺だって、そうだ」
「問題は、帰れなくなるかも知れないって事さ」
「ともかく部屋に引き上げましょうよ」
「そうだな、取り敢えず、手でもつなぐか」
「嫌よ」
「そうは言っても、何処かで見てるに違いないぜ」
「仕方ない、手だけよ、他触ったりしたら、ぶん殴るからね」
「ともかく帰ろう」
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