午後からも雨が降る予報だが、3時を過ぎても、まだ雨は降らない。
かわりに蒸し暑い。
遭遇
明かりのある方に行って見ると、人影が見える。
急いで駆け寄ると、逃げる。
姿を見て驚いた。
青い顔、青い腕の男女、そして離れた所には、鬼の様な顔の男女。
そして、緑色の髪におっぱいが6つもある男女、髪は黒いが、おっぱいが4つの男女。
おっぱいは、2つだが、目が複眼の男女に全身鱗の男女らしき人。
しっぽのある男女、抜けるような肌に髪が白く床まで伸ばした男女。
それぞれが、広場の隅に分散している。
広場の中央にテーブルが並んでいる。
そして、周りに建物がズラリと並んでいる。
来たはずの通路は、もう無い。
暫くすると、各建物の扉が開いた。
それぞれが、おそろ、おそろ、入り口を覗く。
見た事も無い家具が並んでいた。
涼と燐香も、かち合わない様に覗いて回る。
何軒か見て回ると1LDKの部屋があって、此処が自分たちの部屋だと解った。
「ねぇ、此処に間違い無いんだから、入ろうよ」
「待て、急ぐな、他の奴らを確認してからだ」
それぞれが、自分達の生活様式だと理解したらしいが、誰も入り口で躊躇している。
「今更、ジタバタしても始まんねぇや、入ろ」
「全く、決断が遅いんだから」
「だったら、自分が先に入れば良いだろう」
「待てって言ったのは、あんたでしょう」
「うるせー、ともかく寝る場所が出来たんだ、ゴチャゴチャ言うな」
「しかし、あいつらなんだ?、鬼まで居たぜ」
「立派な角が、あったわね」
「なんだ、角が欲しいのか?」
「欲しいわけ無いでしょう」
「昆虫は居るわ、化け物の集まりか?」
「あんたまだ解かんないの、あれは異星人よ、異星人」
「きっとアチコチの星から、わたし達の様に連れて来られたのよ」
「なんの為に」
「知るわけ無いでしょう、私が攫ったわけじゃなし」
「う〜ん、皆、男と女の様だし、何故だろう?」
「しかも、何で、お前と俺なんだ?」
「喧嘩してたの、聞いてて、仲が良いと思ったんじゃない」
「そんなのありか?」
「知るわけないでしょ」
「だよな」
「あんたの事だから、おっぱいが4つも6つもある人が居て嬉しいんじゃない」
「バカ言え」
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