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2015年07月16日11:16

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つかの間の夢

朝方から降っていた雨が止んで来ました、お昼から、また降る予報です。

続きを書いています、スクロールして読んでください。


            つかの間の夢
                           Zefaro
          口喧嘩パート1
17歳になったばかりの涼と燐香

「何見てんだよ」
「おまえのおっぱい」
「見るなって言うの、見て良いのは欄だけなの」
「どうしたら、そんな筋肉だらけの胸になるんだ」
「筋肉の訳ねぇだろ」
「カチコチで、どうみても筋肉だろうが」
「さては、触ったな」
「お前が寝てる間にちょっとな」
「なにぃ」
「いいじゃねぇか、減るもんじやなし」
「いいわけねぇだろうが」
「今度お前の・・・やめた、汚い」
「ともかく払え」
「払えって、十円か?」
「十円の訳ねぇだろう、万札」
「おまえ、自覚もねぇのに万札払えって」
「おら触ってねぇだ」
「嘘つくな、触ったって自白しただろうが」
「あれも嘘」
「確かに夢の中で欄にもまれた、だからあれは、てめえだろう」
「じゃ、欄に請求しな」
「馬鹿野郎、欄になんか請求出来るか、愛してんだぞ」
「さぞや筋肉揉んで嬉しかっただろうよ」
「うるせー、てめえ許さねぞー」
「おや、許す気あったんだ」
「やめた、馬鹿と話すと馬鹿が移る」
「あばよ、筋肉」
「うるせー、二度と顔だすな!」

             口喧嘩パート2
17歳の喧嘩から、同じクラスに居たのに一言も口を聞かなかった2人が、8年後同窓会で会ってまた喧嘩。

「あら、貴方がいらっしゃるとは」
「なんだよ、居ちゃ悪いか」
「とんでもございませんわ、喜んでいらっしゃる方も居るかも知れませんから」
「へっ、どうせ俺は嫌われもんだよ」
「そんな事一言も言っては、おりませんわ」
「その話し方、止めろよ、寒気がすんだけど」
「こっちは毎日、先輩やお客に敬語、敬語で、うんざりなんだ」
「あら、御免遊ばせ、あの頃と少しも変わっておりませんですわ」
「な、事ないだろ!」
「そんな汚い言い方、少しもしておりません、失礼では御座いませんか」
「だから、やめろって」
「ほら、御覧なさい、もう筋肉なんて言わせませんわよ」
「ほんとか?」
「あら、触らせませんわよ」
「じゃ解らねぇじゃねぇか」
「あら、目も、お悪くおなりになってしまった訳ですのね、大変ですわね」
「な、事ねぇよ、しっかり見えらぁ」
「それは、よろしゅうございますわね、じゃお分かりになる訳で御座いますね」
「あ〜その言い方、あったま来る」
「御免遊ばせ、下品な言い方が出来ませんので、お気を悪くなされましたか?」
「やめた、お前と話すと、おかしくなりそうだ」
「それは、残念で御座いますわ、でも私も下品な言い方が移るといけませんから、この辺りで、おいとまさせていただきますわ」
「くそったれ〜」

             誘拐
燐香は、昼間の様な明るさで目を覚ました。
「遅刻しちゃう」
壁の時計を見ると、まだ午前3時。
アパートの外へ出て見ると、明るくて目を開いていられない。
身体がフッと浮いたと思ったら、大きな目が目の前にあって気を失った。
目を覚ますと、霧のような視界の悪い所に居た。
彷徨う様にフラフラと歩くと誰か居る。
近づくと見た事のある姿。
「なんで、あんたが居るのよ」
「此処は、何処よ」
「お前こそ、なんで居るんだよ」
「此処は、何処かって、知るか」
「なんだ、その花がらのパジャマは、」
「あんたこそ、なんでこんな時にガウンなのよ」
「うるせー俺の自由だろ」
「ところで、此処は、何処なんだ」
「だから聞いてるのは、わ、た、し」
「全く頼りにならないんだから」
その時、ガクンと床が動いた。
何か捉まるものをと、涼が手を伸ばした。
倒れこんだところで、柔らかいものを掴んだ。
「何すんだよ!握るな馬鹿」
「うるせー、それどころじゃ無いだろう」
「なんか動いているぜ」
「ともかく、その手を放しなさいよ」
「こんな時に、女に抱きつくって、なによ」
「いくらモテないからって、あんたに興味は無いんだから」
「うるせー、しのごの言うな」
「いったい、どうなって、いやがる」
霧のようなガスが濃くなって来て2人共気を失った。
目を覚ます、いったい、どのくらい、眠っていたのか?
1時間か?、5時間か?
「涼、腕時計あるんだろ、今何時だ」
「ん、時計か、今、7時だぜ」
「あれ?日付が、おかしい」
「どう言う事よ」
「確か、5月の6日だと思ったんだが、6月28日なんだ」
「そんな馬鹿な、じゃあたし達、そんなに長い間眠っていたと言うの?」
「トイレは、どうしたのよ?食事は?」
「な、事解る訳ないだろう」
「嫌だ〜私、誰かに見られたのよ」
「うるせー、ギャギャと、そんなのどうでも良いだろう、服着てんだから」
「そう言えばそうね」
「ねぇ、向こうに明かりが見えるわよ」
「行ってみるか」

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