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2015年07月12日17:19

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音楽のおくりもの第10回 前田朋子 ヴァイオリンリサイタル

『音楽のおくりもの第10回 前田朋子 ヴァイオリンリサイタル』に行きました。
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今回のコンセプトは、音楽でヨーロッパ巡りをする・・だったらしい。各地(各国)から作曲者1名を選び、多くの人に親しまれている名曲を集めたそうな。
なので、知ってる曲が多く、寝ないで済んだ(笑)。いや、スパローズの単独ライブのチケット取るので早起きした上、やっと晴れたので、洗濯しまくって、布団干して、各部屋の掃除+トイレ掃除をやっていたものだから、行く前に疲れてしまった・・・という。今日も晴れるなら、分けてやれば良かった・・・。

ドビュッシーの『月の光』が聴けて嬉しかったなぁ。あのロマン溢れる旋律な。曲の冒頭ちょっと泣いた。あの旋律を聴くと泣けてきます。
あと、エルガーの『愛の挨拶』が聴けて嬉しかった。この曲、エルガーがフィアンセに結婚記念として贈った曲だったのね。紳士の国、英国らしい。

そして、相変わらず眺めが良い、みなとみらいホール。トイレの窓からの眺めが最高なのよ。
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手前がパシフィコ横浜・・だったと思った。ヨットの建物は、ホテルパシフィックだっけ?目立つよなぁ。

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ビルの上にこんな中庭(なの?)もある。隅っこに喫煙所もあった。初めて外に出てみた。というか、外に出られるのを今まで知らなかった。

※音楽にネタバレ・・というのがあるのかは分からないのですが、もし、ネタバレがお嫌なようでしたら、ここから先は、読まない方が宜しいかと思います。

では、ネタバレOKの方のみいらっしゃいませ〜。

音楽のおくりもの第10回 前田朋子 ヴァイオリンリサイタル
会場:横浜みなとみらいホール 小ホール

演奏者:ヴァイオリン/前田朋子 ピアノ/金子薫

※以下、お品書きです。( )は、その音楽が生まれたお国。
・ジュゼッペ・タルティーニ (イタリア) ヴァイオリン・ソナタト短調「悪魔のトリル」
・ヨハン・セヴァスティファン・バッハ (ドイツ) 無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第2番ニ短調 BWV100 4より「シャコンヌ」
・ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト (オーストリア) ティヴェルメントより「メヌエット」
・エドワード・エルガー (イギリス) 愛の挨拶
・フレデリック・ショパン (ポーランド) ノクターン
・アントニン・ドヴォルジャーク (チェコ) ユモレスク
・クロード・ドビュッシー (フランス) 月の光
・イサーク・アルベルニス (スペイン) タンゴ
・ヴィットーリオ・モンティ (ハンガリー) チャルダッシュ

アンコールとして
ベートーヴェン メヌエット
クライスラー  テンポ・ディ・メヌエット(だと思う)

「悪魔のトリル」は、演奏者の「弾いた〜!!」感が大きいかな?と思う。細かいトリルの速弾きのところ。難しいとは思うけれど、完璧に出来たらきっと充足感が高い。
悪魔とついてる割りには、可愛い曲だよね。楽しげと言うか。
何でも、タルティーニが見た夢の中に悪魔が出て来て、その悪魔が演奏していた曲がこれだったんだって。あまりに素晴らしい曲だったので、タルティーニは、目が覚めてすぐにそれを書き留めたそうな。
悪魔がタルティーニに贈ったプレゼントだろうか。

蒸気機関車大好きドヴォルジャーク。何でも、好き過ぎて「本物の蒸気機関車を手に入れられるのなら、僕の作った曲を全部あげても良いのになぁ。」と言っていたとか。今風に言うと、鉄っちゃんですな。タモリさんと気が合いそうとも思うも、タモさん、鉄ちゃんこじらせて(?)「枕木が好き。」とか言うモンなぁ(^_^;)。流石のドヴォルジャークも「タモさん。マクイラギへの興味はワカリマセン。」と言うだろうか。
ユモレスクの冒頭のタラタラタララララン♪の部分は、汽車がゆれてるイメージだったんじゃないか?とのこと。実際、汽車のリズムからインスピレーションを受けていたそうな。
これも、楽しくなる曲だよね。

エルガーの「愛の挨拶」も楽しくなる曲。前述通り、フィアンセへのプレゼントだったそうな。粋な英国紳士という感じでしょうか?

ドビュッシーの「月の光」。私の大好きな曲です。前述通り、曲の冒頭で少し泣きかける。中盤のメロディアスのタラタラーン♪の部分もとても好き。
何故か、夜、湖に船が出ていて、そこに月の光がふりそそいでいるイメージなんだよなぁ。音楽の印象派なドビュッシーだけど、私のイメージでは、ドイツロマン派の絵とか、何か、そんな感じなんだよ。思い浮かぶ映像がね。

タンゴ。「ハバネラ」(カルメンよね)っぽい・・と、前田さんが説明していたが、確かにそうだった。アルゼンチンタンゴとは、また違うよね。メロディアスな感じのタンゴというか。アルゼンチンタンゴの方は、緊張感があるけど、こっちは色気があるというか。艶っぽい感じ。

ショパンの説明の時、前田さんが「東」と言おうとして「左」と言ってしまい、「左ヨーロッパ。」と言っていたのが、ちょっと可笑しかった。思わず、「アナタは私か!」と思う(笑)。私は地図の説明をする時、上下左右で説明する人間なのだ。東西南北が良く分からないんだもの・・・(^_^;)。なので、私はガチで「ヨーロッパの左の方。」という言い方をする。

モンティは本当はイタリア人らしいのだが、チャルダッシュがハンガリーの曲なので、ハンガリーにしたそうな。テンポが速い部分で、お客さんが手拍子をした。クラシックの音楽界で手拍子をするコトはあまりないので、面白かった。

最後の2曲は、お客さんから「ウィーンの曲が聴きたい。」というリクエストがあったので、ウィーンの作曲家にしたらしい。どちらもメヌエットで纏めてたそうな。

知ってる曲が多かったので、肩肘張らずに聴ける演奏会でした。良かった。
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