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2015年07月12日14:23

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日本フィル横浜定期演奏会@309(2015.7.4)相変わらずカッコ好い西本さん

2015.7.4 於:横浜みなとみらいホール

(前半)
プロコフィエフ
 組曲<キージェ中尉>作品60(語りつき)

(後半)
チェイコフスキー
 交響曲第4番 ヘ短調 作品36

(アンコール)
チャイコフスキー
 白鳥の湖より マズルカ

 指揮:西本智美
 語り:音無美紀子(キージェ中尉 口上)
 コンマス:扇谷泰朋

最近は3週連続の週末勤務や別の事情もあり1週遅れのアップです。

1本目のプロコフィエフは、ウクライナ出身でありながら、ロシア革命の混乱を避け、アメリカやヨーロッパで活動する事の多かった作曲家です。この曲は亡命先から戻ってからの作品ですが体制への風刺とも取れる描写もあり、当時はなかなかきわどい作品だったのかなと思います。ただ、西本さんはそこを親友?の音無さんの講談を交え、自らの台本でユーモアたっぷりに演じていただきました。

もともと親しみ易く音色の豊かな曲ですが、語りが入る事で、純粋な音楽だけでなく物語りに入り込む事ができ、なかなか面白い企画だなと思いました。

この曲は、ヴィオラパートのソロがあり、いつも引き立て役の多い娘(彼女のパートもヴィオラなので)にはずいぶんと新鮮だったようです。

後半はチャイ4。チャイ6(悲愴)やチャイ5、ヴァイオリン協奏曲に次いで演奏機会の多い曲で、娘も次回の自分たちの演奏曲の候補になっているようで、珍しく一睡もせず、聴いていたようでした。

というか、西本さんの演奏が華やかでなかなか眠くはなりにくい、という事なのかも知れません。長身でスマート、指揮する姿もサマになっていて、それだけ見ていても(見とれていても)決して飽きさせる事はありません。

特に最終楽章やアンコールは圧巻でした。音圧とオケの表情の豊さに、きっとこの人のバレエは良いだろうなと感じさせるものがありました。


終演後のシーズンファイナルパーティーでも(ユーモアや音楽へのこだわりなどを交えた)丁寧なご挨拶があり、こうした新しい事に取り組み、西洋の音楽であっても日本から発信する営み(彼女談)というのも大事なのだな、と感心した次第でした。
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