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2015年07月07日08:54

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「マッドマックス 怒りのデス・ロード」を観ました

ジョージ・ミラー監督    ワーナーブラザーズ



凄い!素晴らしい作品でした。


荒野を彷徨うマックス(トム・ハーディ)は自身の愛車V8エンジン搭載の改造車を操っていたのですが、突然襲われ自由を奪われます。たどり着いた先で輸血の為だけに生かされるマックスの周囲が急に慌ただしくなり・・・というのが冒頭です。


え〜もう何も言わずとも今年度観た作品の中でベスト。衝撃度で「ゴーン・ガール」クラスの破壊力です。私にとってはマッドマックスシリーズの中でも最高級の完成度でした。最初の「マッドマックス」もそうでしたが、決して単純なバイオレンス映画ではありません。とても、とても計算され尽くした、見事と言うほか無いくらいの完成度の高い作品です。もちろんアクションムービーですからアクションの時間が長いんですが、それが非常に観た事無い度が高いですし、テンションが上がる仕組みになっていて凄かった。


映画を観ていても、あまりに集中し過ぎると疲れますが、この映画は非常に集中力を要求されます。で、その疲れがギリギリのポイントまで映画は続きます。久しぶりに映画館を出た後で極度な疲労感に教われました。映画内の情報量も凄く多いですし、


正直マックス(トム・ハーディー)よりも私にとってはフュリオサ大隊長がもう主役です。全然分からなかったんですがシャーリーズ・セロンが演じているだなんて観終った後でも信じられません。鑑賞中は何も考えられなかったくらい密度の濃い作品なので、劇場を出た後にこの役者さん観たことないけど凄い!誰だろう?と調べて分かったんですが、今でも信じられないくらいです。シャーリーズ・セロンと言えば「ヤング≒アダルト」と「プロメテウス」が印象的でしたが、とにかく凄かった。


そのフュリオサ大隊長の言葉では決して説明されない行動の、動機、葛藤、慟哭、感情が非常に観客の心を揺さぶるように出来上がっていて凄いです、私はかなりやられました・・・そんなフュリオサ大隊長の部隊になっていく人物たちのチーム感が、否応無しにこの映画を盛り上げます。


それに相対するのが宗教的で暴力的、ある種の死生観を持ち合わせている(この世界は荒廃していて恐らく寿命が短い、と思わせる描写に富んでいるのですが、これも言葉では説明されない凄さ!)死んでもヴァルハラで会おうというようなモノであって、これも何処かで見た事がある世界観ですが、非常に結束力の強い組織、そしてその組織を治めるイモータン・ジョー(扮するのは1作目の悪役トゥー・カッターを演じた役者さん!)の存在感が大きいです。こちらでも全然説明はされないのに、ちゃんとどういう組織で何をしていて、どんな結束力を働かせているのか?が理解出来るように作りつつ、興奮させる要素まで同時にショックとして与えられるので情報量がとんでもなく大きな物になっています。


ウォー・ボーイの顛末、その中のニュークスという人物のあの目の演技が凄かったです。どん底に落ちた後のある種のきっかけでの最後の目、あの演技はなかなか凄いと思いました。何しろ最初は完全に判断力を停止させた崇拝するものがある人の目なんですが、その変化は凄かった。



目的地に住んでいる人たちの年齢と行動の凄さ、種の意味、もういろいろ凄い。ものすごく単純なストーリィなんですが、それでもこの情報量か!というくらい詰め込まれ、計算し尽くされた映画。


あ〜他にも義手や車やバイクなどのブツの話しもいろいろあるんですが、時間がない・・・


え〜書いてるときりがないくらいによく出来た作品、きっと何回か観に行きますが今のところ今年のベストです。


エモーショナルな作品が好きな方にオススメ致します、エモーショナルな作品って私はあまり好きじゃないですし、小説しか読んでないんですが、いわゆる「永遠のゼロ」が好きな方なら私より好きになれるくらい凄い作品だと思いますね。本当に凄かったです。
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