「マッドマックス」を見ました

ジョージ・ミラー監督　　　　　ワーナーブラザーズ


マッドマックス弱者でしたが、とあるイベントに参加する為にマッドマックス最新作を観るので過去作を見始めました。なんとなくバイオレンス映画を予想していたのですが、これが全然違った非常によく練られた作品で素晴らしかったです。

暴走族対策の警官マックス（メル・ギブソン）が、ある暴走車を逮捕する際に、暴走容疑者が事故死してしまい・・・というのが冒頭です。


とても良く練られたホラー映画です、全然バイオレンス映画ではありませんでした。とてもサスペンスフルに仕上がっていまして、心理描写も考えられてますし、なんだか途中はスピルバーグの「激突」みたいな映画でした。


びっくりさせる、という点に細心の注意を払っていますし、キャラクターの造形も素晴らしいです。特に暴走族というグループの中の立ち位置を描き分けるのに、トップの寡黙で恐ろしい男、ナンバー２の実行力、何故かリーダーに気に入られる厄介者、お調子者、手癖の悪い男、等々がその見かけからもグループ内での立ち位置が分かる仕組みになっていて素晴らしかったです。


１度落ち込むマックスが巻き込まれるのも良いですし、追い込まれていくシークエンスの憔悴感は特に良かったです。これは多分演出だけでなく音楽が良いせいだと思います。全編に渡って音楽は本当に素晴らしかったです、１番良かったと言っても良いかも。


最後のシーンなんかとある映画の元ネタだと思いました。


ホラー作品が好きな方にオススメ致します。