１５夏アニメ最終回その７

○響けユーフォニアム☆☆☆☆☆彡
何が凄いって、ヒロインが「冴えない彼女の育て方」どころではない地味子。
直情型でもなければ天然でもない、もちろん天才でもない、更にユーフォニアムという中途半端な楽器、部長は自信無く、副部長は最後まで本音を晒さない、そして不気味な指導教官。
幼なじみの影、割とギスギスした人間関係、淡すぎる百合。
およそ深夜アニメファンの願望に背くような設定で、「けいおん」と真逆の作品を作ってしまう勇気。
やはり京アニは侮れない。
本来なら「サファイアちゃん」辺りがメインに改変されるんだろうな。
トランペットの音の差は素人でも判るし、ラストの演奏の緊張感はまさにスポ根モノのラスト。
たとえ売れなくたって、これが名作で会社の名誉になることは間違いないでしょう。

○やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。☆☆☆☆
このお話自体、ラテン系の国の人には意味分かんないだろうな。
言いたいことは全て内省ですませ、本音の周辺で堂々巡り、アイラブユーを「月が綺麗ですね」で表現する日本人ならでは高度な会話で成り立ってます。
ラストはとうとうぶっちゃけるのかと思いきや、「俺たちの戦いはこれからだ」的な、「あとは想像してみてね」というぶった斬り。
ここの表情のアニメートは特筆に値すると思いますが、不親切極まりない。
この辺の現実と同じメリハリのない連続ドラマにリアリティを感じるんだろうと思うな、中坊は。
見てて少しもすっきりしないところがデメリット。

○黒子のバスケ☆☆☆☆
最後の戦いは、ああ週刊連載なんだな、とよく解る希望と絶望のシーソーゲームで、３０分の間にコロコロと運命が変わる忙しさ。
一期に比べて格段に絵が良くなりました。
「ロウキューブ」ですら音を上げたバスケの作画をよく頑張りました。
ラストがなんだかんだで綺麗に収まってるところが凄い。
これは嫉妬する奴が出てくるはずだわ。
でもまあ変化球投手には違いないのでスラダン超えは難しいところ。