はみがき。

先日。
床に手をついた際、なんだか固くてちいさなものが触りました。

まだ冬用の毛足のながいじゅうたんを使っていたので、
そこらじゅう撫でまくってようやくみつけたソレは...

ば、ヴァンさんの、歯じゃないのコレ！？

ちょっとアンタ口ん中見せなさい、こら、逃げるな待て！


平和にやすんでいたヴァンさん、いきなり興奮した飼い主に追い掛け回され、
ドン引きしながら逃げ回ります

なんとかなだめすかして抱え上げ、
口ん中見てみましたら


...あーーーーーやっぱり！ココ！

下の犬歯の手前が、一本分空いてるよぅ！


はわわわわ、やばい、このイヌ歯ぁ抜けたよ！
シニアだとは思ってたけど、抜けたよ、こいつ！

がくり、と肩を落としてイヌを放してやると、
ヴァンさんたらぴゅーっと飼い主から遠ざかり、

「もう、失礼しちゃう、せっかく寝てたのにっ」

というカオをしながら猛然とイヌ餌をぼりぼり食べだした。
（我が家ではイヌ餌は出しっぱなし。）

...ヴァンさん、食ってるねえ。
ドライフード、支障なく、食うのね...歯ぁ一本ないのに...

しばらく見ていましたが、食べるのに支障もなく、
特に痛がってもおらず、素人目には腫れなどもなく。

その日は日曜だったので、その後は様子を見て過ごし、
翌日。
仕事を早退してかかりつけの獣医さんへ行ってまいりました。
ヴァンさん結構歯石ついてるからなあ。
歯周病が進んでて、これをきっかけにぼろぼろ歯がぬけだしたらどうしよう。


で。
診察の結果、
歯茎の様子をみるかぎりは、それほど重篤な歯周病ではないと言われました。
抜けた歯のあたりも、歯根が残っているわけでもなく、きれいだそうですが、
念のため、歯の穴から黴菌が入らないよう、抗生物質を処方してもらいました。


歯周病は、歯周病なのよね。
歯石もかなり溜まっている。
ただし、今すぐどうってことではない、と。


イヌの歯石取りは全身麻酔です。
ちょっと怖いし、できればやりたくないような気もする。
施術後はきれいになっても、どうせすぐまた歯石はつく、って話もよく聞くし。


...むずかしい、むずかしいよう〜。


とりあえず、ヴァンさんを１歳から診てくれてる獣医さんと相談の結果、
「ちょっと歯磨きがんばって、様子みましょうかね」
てことになりました。


そんなわけで、飼い主マメシバ
起床時間を３０分早めて、朝のイヌ歯磨きに精を出す毎日になりました...。
（ヴァンさんは朝がいちばんおとなしい...）

おやつとかわいがりでごまかして数週間、
ヴァンさん最近ようやく「歯磨きするといいことがある...かも？」と思い始めてきたらしく
歯磨きセットをみせると近寄ってくるようになりました。


ヨシ。
やればできるじゃないか！（←飼い主が。）
まだ、口の中に布を突っ込むことを許された、レベル。
もう少し進んで、歯磨きまで持っていかにゃ。


シニア犬と飼い主の生活、手探りながら始まりました...。
眠いよう。