【週末読書】口語訳 日本国憲法･大日本帝国憲法

口語訳 日本国憲法･大日本帝国憲法 (新人物文庫)
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これは超オススメです。
一家に一冊置いておくことをオススメします。
何故なら、憲法のことが口語訳でよりよく解説されている本だからです！

まあ、日本国憲法は、だいたい今の文章に近いので、読むのにそう苦労はしないと思うのですが、大日本帝国憲法は、カナ混じりの文語体なので、なかなか読むのに骨がおれます。
私持っていた日本国憲法の本は、文末に付録として大日本帝国憲法がついていたのですが、すごく小さい文字に文語体のままで何だかよく分からなかった……というのが本音でした。

この本では、一応日本国憲法と帝国憲法は書体など含めて同じ文字の大きさ、口語訳してくれているので、憲法学に詳しくなくても条文などについて分かりやすくなっています。

例）
原文→日本国民たる要件は、法律でこれを定める
口語訳→誰を日本国民とするかは国籍法で決めます。
ポイント→
帝国憲法と同じです。「日本人の親から生まれた子供は日本人」という考え方を属人法といい、「日本国内で生まれた子供は日本人」という考え方を属地法と言います。日本は帝国憲法の時代から属人法を採ってきました。属地法の国は少数で、アメリカとイスラエルくらいです。

とまあこんな感じで、帝国憲法も同じような感じで解説が入っています。


しかし、この前文ｗ

このフォント・・・ポエムですｗ


読んでると、なかなか気づかないことがあり、面白かったです。
日本国憲法の「全ての国民は勤労の権利を有し、義務を負う」とか。じゃあニートは憲法違反なのでしょうか？


あとは大日本帝国憲法の第1章の「天皇」の章が17条になっているとか。
17条というのは、聖徳太子に始まって、御成敗式目、建武式目、禁中武家諸法度などが17条になっていて、歴史にそって作られているんだなあ、と思いました。


最後に、一番衝撃的らしいのは、議会の発言の自由を説明している箇所。
議会では、天皇に対して不敬とみられる発言も認められていました。
ある議員が南北朝のどちらが正当かということを議会で追求しようとしたのですが、時の首相、桂太郎

に料亭で唇を奪われて結局議会での発言を取りやめるということがあったそうです。

ええええええええええええええ！？
一体どういうシチュエーションなのですか？？
私、腐女子ではないですが、これは気にかかりすぎる！
色仕掛けってレベルじゃねーぞ・・・
これ、思わず調べてみたのですが、載ってないorz
これがもう気になって気になって・・・


まあ、それはともかく、憲法を考える上では手元に置いておいて損はありません。
ガチ左翼の人は必要ないんでしょうけど「最近憲法解釈とかあるけどよくわからん〜」という人は、読んでみると色々発見があると思います。
価格も550円と安めなので、買いやすいと思います。