昔の友人の夢を見た。
地元の川や野原で、みんなで笑いあって遊ぶ。
彼らはみな、友人なのだけど、顔も姿も友人ではない。
けれども、その夢の中では大切な旧友なのだ。
どこか黄色っぽい暖かい夢の中、友人の誘われて彼の家に行く。
彼の母親が入れてくれた、氷の入った少し薄いカルピスを飲む。
「困ってるのよねえ」と、そのおばさんはにこやかに言った。
「部品がないの」
「なんの部品?」気になって聞いてみた。
「機械の部品」
おばさんの説明に、私は心当たりがあった。
「あ、それ知ってる。あったら買っておくね」
それ以降、私は時々、夢の中で部品を探すようになった。
部品を探す夢を見るのではない。
夢の中で、ふとした拍子に部品を探すのだ。
海に行った夢の途中、ホームセンターに寄って探す。
仕事の夢の中で、部品を探す電話をかける。
どこにでもあると思った部品はなかなか見つからない。
そのうち、全く別の夢に、電話がかかってくるようになった。
富士山で白熊と戯れているような、メルヘンチックな夢の最中、
黒電話のジリジリという着信音が響く。
白熊も富士山も一瞬で消え、黄色く薄暗いリアルな空気に包まれる。
いつの間にか、手には自分のスマートフォンを握っている。
スマートフォンに黒電話の設定はしていないのだが。
「もしもし」
「部品、あった?」
おばさんからだった。
「ごめん、まだ見つからない」
「そう、ごめんなさいね、あったら教えてね」
その時はそれで目が覚めた。
おばさんからの電話は徐々に頻度が増えていった。
なんの脈絡もなく、無関係な夢の最後におばさんからの電話がある。
宇宙を漂っていても、仕事をしていても、
それまでの世界観をかき消し、ジリジリと黒電話の音が鳴る。
「ねえ、まだ見つからないの?」
「本当に探してくれているんでしょうね?」
「お願い、本当に必要なの」
この頃には夢の中で部品を探すことはほとんどなくなり、
代わりにおばさんからの電話だけが増え、どんどん切迫していく。
もともと、あれば買っておくという程度だった。
しかしおばさんにはどうしても重要なものだったようだ。
何度も何度も、相手がどこにいても電話をかけずにはいられないほどに、重要なもの。
困った、それほど重要なものだとは思わなかった。
今、入れた覚えのない黒電話の着信音で、スマートフォンが鳴っている。
冷や汗がたら〜り。真夏に起きた、背筋がゾクッと凍る体験「流れの速い川で」「夜中にテントを叩かれて……」
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=121&from=diary&id=3483230
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出典 マイミクhawk.さん
http://mixi.jp/list_voice.pl?owner_id=53684016&from=navi
臆面なくパクって焼き直すとなんだか劣化する気がするけふこのごろ
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