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2015年06月21日13:41

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ガス給湯器 交換 3

壁掛け式ガス給湯器の交換手順
電源コンセントを抜き、邪魔にならないように束ねておく。リモコンケーブルを外す。
給水栓とガス栓を閉めて、風呂場の水栓をあけて水を抜く。水が抜き終わったら水栓を締めておく。
接続されているパイプについている保護ビニール、断熱材等を剥がす。
給水パイプ、出湯パイプのネジを緩めて外す。
追い炊き配管がある場合は風呂の湯を抜いてから配管を外す。
ガスの配管を外す。
それぞれの配管は、配管についているナットを緩めれば外れる。

給湯器の重量は30kg程度なので、何とか一人で持ち上げられる。
微妙に高い位置についているので、小さめの脚立を用意する。

給湯器本体は上下がネジで壁に固定されているので、下側からネジを外す。
上側のネジを中央の1本は緩めるだけにして、残りを外す。

給湯器を取り外せは壁はすっきり。
汚れた壁は掃除しておこう。

古い給湯器と新しい給湯器は壁に固定するネジ穴の位置が微妙違う。

新規に壁に穴を開けるのは、壁が穴だらけになっていまいちだ。
上側の取付金具は取り外しが可能なので、古い給湯器の金具を加工して上側に取り付けた。
下側は、壁の穴位置に合わせて、給湯器の取り付け金具に穴を開けた。

これでばっちりもとのネジ穴に固定できるが、もし壁に新規に穴を開ける場合は、古い穴をコーキング剤で塞いで防水処理をする。

新しい給湯器と古い給湯器は配管の位置もかなり違う。
水道配管は、給水側はフレキシブル配管なので長さを選んでこれを交換すれば、かなり自由度がある。今回は、水栓の根元が銅管なので、少し曲げたら何とかちょうどいい位置にきたのでそのまま使用。フレキシブル配管にはゴムパッキンが使用されているのでできれば接合部分のパッキンはすべて交換する。
出湯側はすべて銅管でハンダで接合されている。この銅管は急に曲げると潰れやすい。今回は長さがあまり気味・・・・。
仕方がないので接合部をガスバーナーで炙って取り外す。
配管内部に水が入っていると中の水が沸騰するだけでハンダが解けないので必ず水を抜いてから作業する。
銅管に付いている白いカバーはカッターナイフで容易に切断できる
銅管を切断するには、エアコンの銅管を切断するときに使うパイプカッターを使って切ると簡単にできる。金鋸で切断できないこともないだろうが、1000円以下で購入できるものなので1つ持っていると何かと便利だ。私が使っているのは超小型タイプで、値段が安くて狭いところでも使える優れもの。。。

長さを合わせて、接続部がパッキンを挟んで隙間なく勘合することを確認する。

銅管のハンダ付けは表面を紙やすりでよく磨き、フラックス(塩酸溶液)を塗ってからガスバーナーで炙って温度が適度に上昇した頃にハンダを配管の隙間に注入する。
重力に逆らってハンダを入れるのは難しいので配管の向きには注意する。
ハンダは電気用のハンダではなく、スズ、アンチモン合金て融点が高い、銅管用のハンダを使う。
普通のはんだを使うと、クラックが入って水漏れの原因になる。

ハンダ付けは慣れているので簡単かと思ったが炎で炙ってハンダ付けするというのはちょっと慣れが必要だ。電力大き目のハンダごてでアシストしたくなるが、なんとかガスバーナーだけでうまくハンダが隙間に流れてくれた。

ハンダ付けが完了したら表面に付いたフラックスを水でよく洗い流す。

パッキンを新品に交換して、銅管を給湯器本体に取り付ける。300mmくらいの大き目のモンキーレンチでがっちり締めないと、水漏れする。
配管を接続したら、水圧を掛けて水漏れがないか確認する。

ガスの配管はガス栓が直接給湯器に取り付けられる構造になっている。ネジにシール剤が付いているので完全に取り除く。
地面から立ち上がっているガス管が壁に固定されていて、固定金具をすべて外すとかなり自由度があるので、配管を斜めにして、内部のゴミをエアーダスターで吹き飛ばす。

いまどきのガス管はステンレスのフレキシブルパイプ(可とう管)なので多少は曲げられるが、何度も曲げるとガス漏れの原因になるので注意。

配管の長さが違うときは地面を少し掘って調整すれば何とかなると思うが、地面の内部で配管が固定されている部分がさび付いているので、取付金具を交換するなど、仕事が増えることになる。
ガス栓から先の工事が必要になったらを、ガス会社に依頼する必要があるが、そういう事態が発生すると、ガス屋が来るまでお風呂には入れなくなる。

ガス管の取り付けは、給湯器側のネジの先頭にシール剤を塗って締め付けるだけだが。

今までの給湯器は20号でガス配管は20Aが来ていて、ガス栓のネジはR3/4である。
今回は能力を落として20号の給湯器にしたので給湯器のネジはR1/2である。

これには困ったが、台所の給湯器(16号)を見たら異径ニップルを挟んで20A配管に13A配管の給湯器が取り付けられていたので、R3/4-Rp1/2の異径ニップルをホームセンターで買ってきて無事解決。ちなみに、太い配管に細い配管のガス器具を取り付けるのは問題がないが、逆は絶対にしてはいけない。なぜならガスの流入量が不足して、不完全燃焼の原因となる。要するに給湯器の能力を下げることはできるが、よりガスの消費量の大きいものに交換するときは、ガスの供給量が不足しないか、ガス会社に確認する必要がある。

テーパーネジで接続されているガス管の接続にはシール剤が必要だ。
一般には水道用のシールテープを使用可能のだが、ステンレスフレキシブルパイプに取り付けられているガス栓の取り扱いはガス栓のカタログによると、シールテープを使わずにシール剤を使えと指示されている。
東京ガス指定のシール剤はTGシールというものだが、一般には見かけない。
アイボリーのシール剤で入手容易なものは・・・。
スリーボンド、TB4332Cというものがいいと思うのだが
http://www.yodobashi.com/%E3%82%B9%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%9C%E3%83%B3%E3%83%89-TB4332C-%E3%82%AC%E3%82%B9%E9%85%8D%E7%AE%A1%E7%94%A8%E3%82%B7%E3%83%AA%E3%82%B3%E3%83%BC%E3%83%B3%E7%B3%BB%E3%82%B7%E3%83%BC%E3%83%AB%E5%89%A4-TB4332C/pd/100000001001989487/

しかし、これだけのためにちょっと高い。
なので今回は、水道にもガスにも最適な日本バルカーの白いシールテープを採用w。
給湯器側とニップルの雄ネジに2回ほど巻いて取り付け。

ガス管を壁にきちんと固定して、ガス栓を開けてガス漏れ検査。
最も手軽な方法は匂いをかぐw。
構造から考えて圧力試験はできないので、ガスを通してから石鹸を水に溶かし、ハケで接続部分に塗って泡が膨らんでこないかを見る。

ガス栓の給湯器に接続される部分は、少し緩みがあって手で動かすとぐらぐらするので気分が悪いが、ガス圧が低く、もともとそういう構造なので問題はない。

水道配管は半日くらい水圧を掛けて、水漏れがないか確認して、断熱処理をきちんとして、保護テープを巻けば、我ながら美しい仕上がりだ。

室内のリモコンを交換するが、実は形は似ていてそのまま付きそうなのだが実はネジ穴のピッチが微妙に違っていてこれもそのままはつかない。
まあ、こんなものはなんとなく壁についていれば大丈夫w。
配線は2線式なので、もともとの配線を使用し、給湯器側も接続する。複数リモコンがある場合は給湯器側で並列に接続できるが、同じ種類のリモコンは1台までなので注意。
リモコンは別売りだし、給湯器本体はリモコンが接続されていなくても出湯温度60℃固定で使用できる。

風呂場に行ってお湯の水栓を開けて給湯配管の空気を抜く。
給湯器の電源コンセントをさしていよいよ運転試験。

リモコンがある場合はリモコンで電源を入れて、温度設定をする。
なんと、最近のお風呂はよくしゃべるw。

お湯が出てくれば一安心。あとは夜になってからお湯はりテストを実施。
無事お風呂に入れるようになった。


この作業は順調にはかどらないとお風呂に入れなくなるリスクがあること、
ガス工事を失敗すれば火災や爆発のリスクあること
水漏れが発生すれば浸水のリスクがあること
不適切なガス管工事により、ガス会社の点検時に問題を指摘されるリスクがあること
不適切な水道配管工事により、水道局からクレームが来るリスクがあること

などなど、いろいろな問題点をよく理解した上で作業を行う必要がある。

なお、記載内容について、法律上の解釈や、運用上のリスク等について、当方はクレームは一切受け付けない。また、記事内容を参考にされたことにより発生した事象についても当方は一切責任を持たない。

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