スナックの暴追ステッカー

寂聴さん「戦争に近づいてる」
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この人たちって憲法９条がある限り、外国でどんな事が起きようと日本には害が及ばないなんて真剣に考えてるんじゃないか？

日本の平和憲法は、繁華街のスナックのドアに貼ってある「暴力追放の店」のステッカーと同じで、 外部には何の効力もないのが現状なんだって。

こんな人たちって、この暴追ステッカーがあれば御札（おふだ）となって、ヤクザが店に来ないと信じ込んでる間抜けなマスターと同じなんだよ。

こんな人の言い分としては「戦争を放棄した」とか「平和を希求する」とか出るんだけど、
この理論だと日本人は防衛という一番イヤな事は「米軍」と言う他人に押し付けて処理しようという魂胆で、防衛の責任問題となれば、日本は責任を放棄してるって事になるよ。

結局、都合の悪い事は他人に任して、こっちの権利だけは主張しようという日本人の最高に悪い面が出てしまってるんだよ。

そりゃ、戦争が悪い事なのは良く分かってるよ。
もし、自分の国が外国の軍隊に好き放題やられても、無抵抗で平和を訴えながら死に絶える覚悟があるんなら「日本は平和憲法があるから自衛隊も必要ありません」って言えるかもしれないけど、「冗談じゃねぇ！」って思うんならしっかりとした軍隊を持つべきなんだよ。

日本のおかしいトコは「自衛隊はやっぱり違憲だから無くしましょう」なんて言うと「左翼だ！アカだ！」って言われて、
「自分たちの国は自分たちで守ろう」なんて言うと「右翼だ！」なんて言われるんだよね。

なんで自分の国を守る事が右翼思想なのかが全然わからないよ。

自分の国は誰が守るんだ？
神様が守ってくれるとでも思うのか？
神風じゃあるまいし、そっちの方が右翼じゃないかって。

歴史を見れば、争いと争いの間のつかの間の休憩が平和なわけで、たまたま戦後の日本人だけがその谷間に生きることができたんだ。

その幸運を未来永劫に続けたいのは分かるけど、平和なんてのは外国の胸先三寸腹一つで簡単に壊されるモンなんだよ。
未来に何かを残そうとするなら、憲法９条の第二項を改正して軍隊くらい残しておけってんだよ。
親の代で何かを残してやれるとしたら、そのくらいの事しかないよ。