今日で同居人が旅立って半年がたちました。
6回目の月命日です。
午前中休みを取って墓参りに行って来ました。
朝起きた時は雨が降っていましたが、9時過ぎに上がったので、
傘を差しての墓参りにならず、草むしりや墓石の掃除なども出来ました。
花を供え、線香をあげてしばらく墓の前に佇んでいました。
昨年の6月20日、JR東日本の大人の休日倶楽部切符で、青森県の弘前市に行きました。
翌21日には、同居人が行きたいと言っていた秋田市の県立美術館で、
藤田嗣治の「秋田の行事」を観て来ました。
2日連続の日帰りの旅行でしたが、元気に行って来られたのにとの思いがあります。
同居人は入院中俳句でも作ろうかなぁと言って、少し作っていました。
入院中の退屈しのぎとともに、不安を忘れようとしたのだと思います。
病院の書類の裏側に書いていたので、
僕はノートを1冊買って、彼女に預けました。
何か彼女の思いを書いておくのにも良いかなと思ってのものでした。
結果的に彼女は俳句以外を書きませんでした。
俳句も3ページほど書いただけで、しかも何度か訂正していますので、
出来上がった句はごく僅かです。
同居人は、キチンと俳句を学んだ訳でもありませんし、
日頃詠んでいた訳でもありません。
皆さんにご披露したのを知ったら彼女に怒られそうですが、
何句か書いておこうと思います。
弘前の 旅の記憶は 堀の蓮
秋田美術館にて
激しさは 「秋田の行事」 初夏の風
憧れの 絵の激しさや 初夏の風
米沢にて
菊日和 栄華の名ごり 夫(つま)ときく
一昨年山形県の米沢市に行った時の思い出です。
ノートの間に挟まっていた病院の書類の裏にも句がありました。
手を借りて 歩く廊下に 菊揺れて
薄紅葉 夫(つま)の背中に 合わせる手
この句は僕の宝物だと思っています。
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