mixiユーザー(id:89329)

2015年06月11日16:36

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マッドメン1−5

マッドメンという海外ドラマの話なんだけど

第五話で、主人公の男性ドンのもとに

何十年か前に別れた弟がやってくる。

まだ詳しくは明かされていないが、ドンは今のステータスを手に入れるために

昔の生活や家族を皆捨てて、名前まで変えたようだ。

そんなドンは広告業界の仕事で賞を取り、それが新聞に載って

子供の頃に別れた弟に発見される。

会いにきた弟に、最初は「人違いだ」としきりに言うドン。

それでも引かない弟。

日本のドラマならお決まりな展開として

成功した兄にお金をたかりにきた弟という感じなんだろうが

この弟は貧しいながらも、食事代も自分で出すと言うし

本当に純粋に兄に会いたかっただけのように見える。

けれど悩むドン。

弟の存在によって、今まで築いてきた地位も金も立場も失うんじゃないかと

不安なのだろうか?とことん弟を拒否する。

だが弟は無邪気に、兄に再会できた事を喜ぶ。

この回の最後では、とうとうドンは

手切れ金を持って弟のところに行き

「これを持ってここを去れ、二度と俺の前に現れるな」

と言う。

これまた日本のドラマだったら

お約束の展開のごとく、弟が「お金が目的じゃない!」と

お金を粗末に投げたり、拒否したりするシーンに発展するかと思いきや

この弟は静かに泣きながら受け入れるのだ。

ドンに抱きつき、「どこに行ったらいい」と。

ドンは「俺に頼るな」と言いつつも、抱きついてきた弟を受け止めていた。


このシーンを見て私は

弟の深い愛を感じた。もしかしたら読み違えかもしれないけれど

弟は自分が精神的に兄に頼りたい、せっかく再会出来たのだから傍にいたい

という気持ちよりも

過去を消したいという必死の思いの兄の気持ちを優先し、応えたのだと。


テンプレ気味の日本のドラマでは見られないようなシーンが見れた気がして

少し考えさせられた。
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