京都のお葬式

近所に杉本家という京町家の旧家があります。文化財的な位置づけで有料で公開もされています。
ここの前当主が杉本秀太郎というフランス文学者で、先般84才で亡くなりました。朝日新聞にも死亡記事が出いていたので、近くに行ってみたら、お通夜も葬式も自宅でした。今は通夜も葬式も会館で行うのが普通と思いますが、思えば昔は自宅でやっていたものだなあと感慨にふけってしまいました。音楽にも造詣の深い京大出身の文学者だったので、献花には岩波書店、白水社、青柳いづみこ（ピアニスト、エッセイスト）、由紀さおり＆安田祥子、梅原猛、木乃婦（近所の有名な京料理店）等あったようです。ふとした日常に京都らしさはあるものですね。