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2015年05月27日23:48

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24〜27日に観た映画です。

24日は 「駆込み女と駆出し男」
      「がむしゃら」、

27日は 「ゼロの未来」
      「チャッピー」を観に行きました。





「駆込み女と駆出し男」、

井上ひさしの小説「東慶寺花だより」を原田眞人が映画化。
戯曲ではなく小説なんですね。
当然だけど
よかった! 中身があって面白くて、さすが井上ひさし!
大泉洋の映画の中で一番だと思う。
どうもこの人のキャラを過剰に摑まえる作品が多い中
これは純粋に彼の芝居(・・)を愉しめました。
ただ、舞台なら台詞を観客に届けようと
はっきり聴こえるように発声するけれども、
映画では聴き取り辛い台詞が多かった。
特に若い女優さんたち…。
単に思惟太の耳のせいかもしれませんが…。





「がむしゃら」、

高原秀和 監督作品。
女子プロレスラー「安川悪斗」に密着したドキュメンタリー。
レスラー仲間の“悪斗評”から始まるけれども
彼女自身の口から語られる
いじめ,レイプ,リストカット,自殺未遂…の自分史はすさまじくて、
一人のカウンセラーと出会って回復するにしても
何故プロレスなのか…? と思うのだ。
ひょっとしたら男は彼女の回復とたゆまぬ努力に
単純に感動するのかもしれないが、
思惟太は
彼女が手首を切り続けたのと同じに
今も“私の身体”をトレーニングや試合により酷使することで
“確かな私”を確認しているように見えて、
彼女が「安川悪斗」のキャラを選び演じることそのものが
とても痛ましいことのように感じられた。
レイプ被害者の闇を都合のいいドラマとして読むな!
とか思ってしまった…。





「ゼロの未来」、

テリー・ギリアムの新作。
『未来世紀ブラジル』の姉妹編みたいだな…!
情報が氾濫し 取捨選択の能力を問われながら情報の海に溺れる…
そんな未来で、
人間らしく生きるとは何なのか? を模索するみたいなお話。
おもちゃ世界のようなギリアムの設えは楽しすぎるけれど
徒労のような仕事「ゼロの解明」に疲弊する主人公コーエンは
解放のビーチで“解放”されたのかな…??





「チャッピー」、

『第9地区』のニール・ブロムカンプの新作。
予告を観た時に
「アップルシード」じゃん…!とか思いましたが(笑)、
今回完全悪役のヒュー・ジャックマン操る戦車様兵器からして
「アップルシード」か「攻殻」か…というデザインで、
この人日本のマンガやアニメが好きなんだろうなー。
でもお話は
「鉄腕アトム」や「われはロボット」みたいな
人間の深遠を見つめるテーマには迫ることなく、
あららら…みたいな終わり方しちゃいましたけどね(笑)。
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