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2015年05月23日17:45

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ボルベール



温かい朝食を頂き


出発の準備をする。



すっかりお世話になりまして・・・。


なおちゃんは仕事へと出勤していった。



僕はまるちゃんカーに乗せてもらい


国道4号線の適当な場所で降ろしてもらう。



だいどんはカブで付いてきてた。




今日、18時頃盛岡発の高速バスに乗らなければならない。



現在、午前中。



時間が充分あるので


ヒッチハイクで盛岡まで行こうと企む。



コンビニ前


まるちゃん、だいどんが見守る中


親指を立てる。




多分、5、6年振り。

こんなこともうやるもんじゃないと思っていながらも


まぁ別にいいかぁと思う自分もいるわけで・・・。



最初からやる予定ではなかったので

ボードなど用意せず
指だけでやってみた。


安易に考えてたせいか

全く停まらない。


ドライバーの表情とか

立ってる位置とか


昔の感覚を信じるなら


ここから移動する必要はない。

必ずここで捕まる


という確信はあった。



40分くらいして

見守ってくれた二人もそろそろ・・・


ということで


お別れをした。



ありがとう。


停めるとこ見せてあげたかったけど


まぁ、仕方がない。




二人に手を振って


さて、どうしようと考える。


やはりボードはあった方がいいか・・・。



リュックの中から


自分のフライヤーを取り出した。


B4サイズ。


赤いボールペンで

「花巻」と書いた。

字が少しでも太く見えるように

グシャグシャ書きで。




それを掲げてやったら



5分で車が停車。



若いおじさんだった。



北上までなら

と乗せてもらう。



乗せた側は

なんでこんなことしてるの?

と疑問に感じるのは当たり前のことで

僕は正直に答える。


仲間との集まりのこと。

昔、一人旅をしていたこと。

バス時間まで余裕があること。



そんな感じで
快く聞いてくれたおじさんとは


北上で別れる。



休まずすぐヒッチ。



また5分くらいで捕まる。



ほんの少し年上のお兄さんで

かなりフレンドリーに話してくれた。



昔、自分のヒッチハイクをしたことがあって

いつか見つけたら乗せようって思ってたと

嬉しそうに言ってくれた。



で、目的地の盛岡まで乗せてくれるとのこと。


そのお兄さん、せっかくだからと


少し回り道をして宮沢賢治記念館前を敢えて


通ってくれたり


岩手、花巻に関する話とか

色々してくれた。


趣味で演劇をやっていて

イベント事が好きみたいだった。


もしまたこのへん来て

ライブとかやりたかったら

声かけて、とまで言ってくれた。


岩手、特に盛岡の人は

いいもん持ってるのに

宣伝が下手くそなんだとも言ってた。


自分を前に売り出さない的な・・・。



確かに恥かしがりは多いかもな

と勝手に思った。




途中、昼ご飯は食べようと


今のところ

花巻にしかない

そしてこのお店でしか食べれない

わさび冷麺があると教えてくれた。


冷麺といえばキムチだが

わさび・・・。

わさびも好きな僕には興味が湧いた。


そして


頂くことに。



ソフトクリームのように乗っかってるわさび。


それをまず取り

お好みで混ぜていく。


僕は徐々に辛さを増せ


最終的に全て溶かした。


一口食べる度に発狂し

店員さんに笑われた。



なんとか全部食べれた。

いや、全然めっちゃ美味しかったです。




盛岡は


盛岡城址公園の近くで降ろしてもらった。



ありがとうございました。



カブで向かってただいどんも近くにいるってことで


落ち合う。



帰りのフェリーはたまたま一緒だったので


まぁ、道中気を付けてと

一言二言交わし


また別れた。



僕は時間が全然あるので


公園を適当に歩く。


少し写真を撮る。



駅に向かう途中

とある店でフェリー内での食料を買う。


そんで


初日には注意されたが


性懲りも無く

地下道で唄ってみる。



だって時間あるし!


それに明日、ライブあるから練習したいし!



人は全然いない。

そっちの方が
何回も同じ曲が出来て都合がいい。

サラッと聴いてくれる人もいて


少し投げ銭ももらう。



バス時間が迫ってきて

移動する。



天気には恵まれていて

風が心地良かった。



高速バスに無事乗って

ほとんど寝て過ごし

本八戸駅でシャトルバスに乗り換える。


そっから八戸港へ。


行きと全く同じ経路。


ただフェリーだけは違ってた。

むちゃくちゃキレイな船内で

これ、最近出来たやつかなぁと感じた。




カブで目指してただいどんも

すでに乗船してて


話したけど

ものすごく調子が悪そうだった。


お互いお風呂に入り


すぐ休むこととなる。






早朝



苫小牧港に着き



だいどんはカブで札幌に向かった。


僕は

楽チン高速バスに乗り込む。



札幌駅まで連れてってくれるが


南郷18丁目駅でも停車してくれたので


そこで降りた。

そこの方が近いから。


そんで歩いて

岩手での出来事を思い出しながら


自宅へ近づく。


マンション前には

小さな公園がある。



出発の時には咲いてなかった八重桜が

元気いっぱいになっていた。



この


岩手の旅の締めの写真にしようと


ほくそ笑んでシャッター音を鳴らす。




家の鍵を片手に持って


玄関に向かうと


長旅を終えたカブが

疲れたように停まっていた。





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