その日の相手投手は当代きっての好投手だった。
試合前監督である私は大胆な作戦を選手に伝えた。
「1巡目はバットを振らずに、ボールを見ていこう。」
選手達は困惑した。
見送り三振ほど消極的なアウトの成り方はない。
打とうと必死になった結果が見送り三振であるならまだしも、
端から振らないと決め込んでの見送り三振なのだ。
それも9人続けての無抵抗。
柔道ならば「指導」ものだ。
しかし私には信念があった。
ここのところチームは雑だった。
選手達は勝ちたいと思っていたが、目の前のことに振り回されていた。
いま大事なことは、よく観察する事、冷静になる事、待つ事なのだ。
集中力は増し、近い未来の予測が立ち、無駄を見つけることが出来るに違いないのだ。
先週金曜日は岐阜にて弾き語りでした。
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